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令和 3年第121回弥生会議( 2月16日)

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  1. 篠山市議会 2021-02-16
    令和 3年第121回弥生会議( 2月16日)


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    最終取得日: 2022-11-22
    令和 3年第121回弥生会議( 2月16日)        第121回丹波篠山市議会弥生会議2月16日会議録(2)            令和3年2月16日(火曜日)              午前 9時30分 開議   〇出席議員(18名)      1番  原 田 豊 彦         2番  前 田 えり子      3番  上 田 英 樹         4番  隅 田 雅 春      5番  丹 後 政 俊         6番  安 井 博 幸      7番  足 立 義 則         8番  向 井 千 尋      9番  園 田 依 子        10番  大 西 基 雄     11番  栗 山 泰 三        12番  かんなん 芳 治     13番  渡 辺 拓 道        14番  吉 田 知 代     15番  河 南 克 典        16番  大 上 和 則     17番  小 畠 政 行        18番  森 本 富 夫 〇欠席議員(0名)
    〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   市長         酒 井 隆 明   副市長        平 野   斉   教育長        前 川 修 哉   代表監査委員     畑   利 清   企画総務部長     堀 井 宏 之   行政経営部長     藤 本 雅 浩   市民生活部長     羽 馬 辰 也   保健福祉部長     横 山   実   農都創造部長     倉   剛 史   観光交流部長     赤 松 一 也   まちづくり部長    酒 井 一 弘   上下水道部長     清 水 康 之   監査委員・公平委員会・選挙管理委員会    消防長        谷 田 重 樹   固定資産評価審査委員会事務局長              西 牧 成 通   教育部長       稲 山   悟   教育次長       酒 井   宏                        (教育委員会事務局次長) 〇議会事務局職員出席者   局長         中 筋 吉 洋   課長         樋 口 寿 広   主査         中 瀬 文 隆 〇議事日程 令和3年2月16日(火曜日)午前9時30分開議   第 1  会議録署名議員の指名   第 2  諸般の報告        ・定期監査報告   第 3  市長施政方針表明        教育長教育方針表明   第 4  議案第12号 丹波篠山市介護保険条例の一部を改正する条例   第 5  議案第13号 丹波篠山市の鳥の指定について   第 6  議案第14号 令和3年度丹波篠山市一般会計予算   第 7  議案第15号 令和3年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算   第 8  議案第16号 令和3年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算   第 9  議案第17号 令和3年度丹波篠山市介護保険特別会計予算   第10  議案第18号 令和3年度丹波篠山市水道事業会計予算   第11  議案第19号 令和3年度丹波篠山市下水道事業会計予算   第12  発委第 1号 丹波篠山市議会委員会条例の一部を改正する条例               午前 9時30分  開議 ○議長(森本富夫君)  皆様、おはようございます。  これから、令和3年第121回丹波篠山市議会、弥生会議、2月16日会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 ◎日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(森本富夫君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、16番、大上和則君、17番、小畠政行君、1番、原田豊彦君を指名します。 ◎日程第2  諸般の報告 ○議長(森本富夫君)  日程第2.諸般の報告を行います。  本日、市長から提出されます案件は、お手元に配付しておきましたから、御了承願います。  次に、監査、検査結果について。  監査委員から、地方自治法第199条第9項の規定によって、定期監査報告書が提出されました。お手元に配付していますので、お目通しいただきたいと思います。  次に、組合議会関係について。  2月9日、西宮市において丹波少年自然の家事務組合議会定例会が、2月15日、神戸市において兵庫県町議会議員公務災害補償組合議会が開催され、令和2年度補正予算、令和3年度予算等の審議が行われ、いずれも原案のとおり可決されました。  次に、系統議長会関係について。  1月29日、書面により開催された近畿市議会議長会第3回理事会の結果報告があり、令和3年度会計予算案等が承認された旨、連絡がありました。  2月1日、書面により開催された阪神市議会議長会定例会の結果報告があり、令和2年度補正予算、令和3年度予算、令和3年度役員について、いずれも原案のとおり可決された旨、連絡がありました。  2月5日、書面により開催された兵庫県市議会議長会第2回理事会の結果報告があり、第264回総会を書面開催とすること、同総会における議案等について、いずれも原案のとおり承認された旨、連絡がありました。  2月10日、書面により開催された全国市議会議長会第222回理事会、第110回評議員会合同会議等の結果報告があり、役員補欠選出、令和3年度各会計予算案等について、いずれも原案のとおり可決された旨、連絡がありました。  組合議会及び系統議長会関係資料は、議会事務局に備えておりますので、御了承願います。  これで、諸般の報告は終わります。 ◎日程第3  市長施政方針表明        教育長教育方針表明 ○議長(森本富夫君)  日程第3.市長施政方針表明教育長教育方針表明を行います。  最初に、酒井市長から施政方針表明があります。  酒井市長。 ○市長(酒井隆明君)(登壇)  皆さん、おはようございます。  それでは、ただいまから令和3年度施政方針を申し上げます。  お手元に配付しておりますけれども、最後の目次を入れて90ページを超える分量となっています。これを全部朗読しますとかなり時間がかかってしまいますので、できるだけかいつまんで重要な点や新規の事業を中心に説明をさせていただきます。  昨年と構成が異なっておりますので、対比されるときには、後ろの目次を参考にしてしていただいたらと思いますし、これは総合計画の目次に沿って、分かりやすいようにもう一度整理をしたものです。  施政方針は、市長、市役所と議会、市民の皆様との、こういったことを取り決めますという約束となりますので、できるだけ具体的な記述等をしておりますので、それに向かって、取組を進めていきたいと思っております。また、方針策定に当たっては、これまでから議会の皆様から御提案いただいた点につきまして、できるだけ配慮するように努めておりますので、御理解をいただきたいと思います。  それでは、初めに「都市からワクワク農村へ」  これが令和3年度のキャッチフレーズとなります。コロナの中ですけれども、令和3年度は、感染防止を徹底し、ワクチンの接種も始まりますので、必ずコロナを克服し、これまでの日常生活が取り戻せるように市民挙げて取組を進めていきます。  コロナ禍にあっても、表紙のオンラインデカンショにありますように、イベントや事業を行うに当たって、創意工夫を凝らし、また半額グルメやまるいのお年玉クーポンなど、経済対策にも一定の成果が上げられているものと考えています。  さらに、多くの人々が、幸せに安心して暮らせるのは、都市より地方だ、農村だと気づき、田園回帰、農村回帰の流れにあります。殊に、丹波篠山は京阪神から近く、しかも自然景観、町並み、文化など魅力に富んでおり注目されています。そこで、ますます美しく魅力あるまちづくりを進めるとともに、子育てや住みよいまちづくりに力を入れ、定住、観光など、活性化を目指していきます。あわせて、オリンピックの聖火リレー、ホストタウンとしての交流、中森選手が入団しての千葉ロッテマリーンズとの協定などを進め、丹波篠山をPRし、丹波篠山ブランドを高めていきます。令和3年度のキャッチフレーズは、「都市からワクワク農村へ」です。  令和2年度末の退職者は9名、令和3年度の採用者は一般行政職7名、土木職1名、保育士・幼稚園教諭2名、医師1名、看護師1名の計12名で、令和3年4月1日の職員数は468名となります。  組織機構は、環境と衛生部門を一体化し、(仮称)「環境みらい部」を新設します。また、広報・プロモーション活動の充実を目的として、企画総務部に(仮称)「市政戦略課」を新設します。「市民協働課」と「地域コミュニティ課」を一体化して「地域振興課」とし、各支所に地域振興担当職員を配置します。保健福祉部に、「ふくし総合相談推進室」を設置します。  また、男女共同参画を推進するために、管理監督職への女性登用を積極的に進めます。  令和3年度の当初予算は、一般会計の総額が222億3,000万円となっています。歳入においては、市税全体で1億4,163万円の減額、財政調整基金は8億4,000万円を取り崩すこととしています。歳出においては、人件費が会計年度任用職員の人数の増や期末手当などの増により、1億6,256万円の増となります。主な財政指標は、経常収支比率98.8%、将来負担比率155.0%、実質公債費比率は16.4%となり、令和2年度決算見込みは16.7%であることから、改善が進んでいますが、今後も一層の健全化に向けた努力を続けていきます。  平成20年に策定した篠山再生計画に基づいて、行財政改革の着実な実施をしてきたことから、令和元年度決算においては、収支のバランスが取れるとともに、実質公債費比率についても令和元年度決算で17.2%となり、市債発行の県知事の許可が不要となる水準まで改善することができました。しかしながら、令和3年度から5年度までの財政収支見通しでは、再び収支バランスが取れない見込みとなっています。引き続き、篠山再生計画の取組項目を実施し、着実な行財政改革を進めていきます。  次に、当面する重要課題の取組について、説明をいたします。  新型コロナウイルス感染症対策については、迅速に検査ができる診療検査体制、またこれから始まるワクチン接種に向けた万全の体制づくり、そして機会あるごとに市民の皆さんへの啓発を行っていきます。  新たな医療体制に向けて。ささやま医療センターと岡本病院の経営について、いずれも経営が厳しく、2つの病院を統合し、市立病院として運営をという提案を受けています。地域医療関係者会議を開催し、協議をしているところですが、令和3年度は、市民が両病院に求める医療はどのようなものであるか、赤字となっている両病院の経営状況の改善に向け、考え得る方策はどのようなものがあるか、両病院の統合に向け、独立行政法人地域医療連携推進法人指定管理者制度・病院の誘致など、考え得る方策はどのようなものがあるか、他市の市立病院の経営状況と統合実施後の市の財政シミュレーションはどうかといった点について研究し、協議をしていきます。特に、市内の医療状況について、基本調査を委託し、市内医療圏域の将来予測や市民の地域別・疾患別の医療動向、医療機関の利用状況調査や両病院の経営状況や指標分析を行っていきます。  ささやま荘の活用については、株式会社丹波篠山食品に経営運営をしていただくことになっていますが、提案にあった改修費の県補助金が条件に合わないこととなりました。国の補助金が活用できないか、観光庁などの関係機関と相談をしているところです。  桑原地区にある養鶏場に対し、平成30年11月から令和2年11月にかけて6回にわたり、改善勧告や命令を行いましたが、依然として、改善が見受けられません。同条例に基づく氏名等の公表を令和3年1月に行ったところです。令和3年度においては、市の責任として、市民の生活環境を守るため、一日も早い解決に向けて取組を進めていきます。  清掃センター操業延長に向けての協議については、現在、地元の3自治会と協議を重ねており、早期に整うように努めていきます。  ホテルルートインの建設計画については、令和元年9月に事前協議申出に対する回答を行っていますが、令和2年1月からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響により手続が休止されています。令和2年9月には、建設予定地の篠山地区1,504名の建設賛成の署名が市に提出されるなど、多くの市民の賛同が得られています。ホテルの出店は町の活性化やにぎわいの創出につながるものと期待をしています。  次に、令和3年度のシンボル事業について申し上げます。  総合計画シンボルプロジェクト丹波篠山ブランド戦略の推進を行っていきます。また、丹波篠山版SDGsの推進を行っていきます。  日本農業遺産への挑戦を続けていきます。日本農業遺産とは、「何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業とそれに関わって生まれた文化、景観、農業、生物多様性などが一体となった、将来に受け継がれるべき重要な農林水産業システム」を認定するというものです。この挑戦を通じて、黒大豆は約300年以上も前から栽培されてきたこと、もともと丹波篠山は水が不足しがちであったために、集落みんなで協力し合いながら、水稲を行わない犠牲田を生み出し、この犠牲田では土を掘り上げ、高畝にすることで黒大豆を栽培してきたことが分かりました。さらに、黒大豆栽培を通じて、灰小屋の自然循環システムや農村景観が今なお残され、また畑に水を引くために、ため池や水路が大切にされ、生物多様性が保全されてきました。令和3年度においては、これらの歴史や価値を市民みんなで共有し、日本一の丹波黒の産地であり続けられるように取組を進めていきます。  ワクワク農村未来プラン。プランとしてまとめて市民・地域のリーダーの皆さんにお届けし、将来に向けて集落を守り、活性化を目指す活動に生かしていただくよう取り組みます。モデル地区を選定し、専門家、市職員などで構成するプロジェクトチームが集落と一緒になって取り組んで、これを全市展開していきます。  5月24日月曜日の夜には、オリンピック聖火リレーが兵庫県の最終地として丹波篠山市にやってきます。篠山城跡三の丸広場では、セレブレーションイベントを盛大に開催します。  ホストタウン事業については、バハマの陸上競技、プエルトリコのパラ柔道、台湾のパラ卓球選手を招聘し、交流を行います。  中森選手がプロ入りをされ、丹波篠山ふるさと大使に就任をしていただきます。そして千葉ロッテマリーンズスポンサーシップ協定を締結し、仮称ですが、丹波篠山デカンショスペシャルナイターを実施していただいたり、千葉ロッテファン、また関東圏の方々に丹波篠山市のシティプロモーション、観光特産品など、活性化につながるPR活動を行っていきます。  小規模な中学校でもできるだけ生徒が望む部活動ができるよう、合同部活動や部活動指導員を積極的に活用していきます。令和2年度は、5中学校で10人の部活動指導員を配置しましたが、これをさらに充実させるとともに、各中学校に1名の部活動推進員を配置します。また、部活動の顧問教員等の交通費、審判などの資格取得費のほか、必要な費用については、これを市費で負担するように配慮していきます。  地域サポートについては、各地域を担当する地域サポート職員の役割を見直して、地域や集落に寄り添えるような形にするように取り組んでいきます。  令和3年度は、「気候非常事態宣言」を表明し、2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロに向けた取組を進めます。新たに製造業分野の事業者とどのように連携できるかを検討しており、取組を進めていきます。  環境委員。令和3年度から衛生委員を環境委員として新たに位置づけて、環境美化、自然環境、生物多様性、地球温暖化対策など、複雑化する環境課題について、地域のリーダーとして取り組む役割を担っていただきます。  丹波篠山の気候風土、文化に合った意匠や色彩、材料などの基準に適合した住宅を「丹波篠山の家」として認定し、普及を図る取組を進めてきました。令和2年度は、ハートピア北条団地の未販売区画を活用してモデルハウスの建築に着手しているところです。令和3年度は、このモデルハウスを活用し、認定基準に適合した住宅の建築に際し、助成をしていきます。  企業PR動画の制作支援について。丹波篠山で働くことのよさ、丹波篠山で働く幸せをPRし、求人と求職をつなぐために、動画制作により積極的に求人活動を行う企業に向けて、動画制作費用を支援していきます。
     令和2年6月に施行された法律の改正では、負傷していない元気な野良猫などは、兵庫県では引取りが行われないことになりました。そこで、地域猫活動の推進を図り、飼い主のいない猫との共存を目指していきます。市内の野良猫や地域猫の不妊手術または去勢手術費用の一部を助成する地域猫活動を推進していきます。  次に、市民が主役で暮らしの質を高めるまちづくりについて、順次説明をいたします。  丹波篠山市民プラザの充実や市民活動の支援をしていきます。  新たに若者たちでまちづくり会議を行っていきます。  公民館改修は、12自治会に対し助成をします。  地域連携などにつきまして。全国の自治体、海外との交流については、愛知県犬山市、愛媛県愛南町と姉妹都市提携を締結していますし、ゆかりのある町、また海外で姉妹都市を結んでいるアメリカ合衆国ワシントン州ワラワラ市、市民交流都市提携をしているベトナム・フエ市との間で交流を深めていきます。  東日本大震災支援については、令和2年12月現在、3世帯9名の東日本大震災の被災者を受け入れており、市はこの家賃補助などの支援を継続してきました。令和3年3月で、東日本大震災から10年を迎えることになりますので、この事業について今後の在り方を検討していきます。  多文化共生、外国人住民への支援については、令和2年12月末現在893名の外国人の方が住んでおられます。生活支援を目的に、日本語教室、病院への同行、日常生活の相談など、きめ細やかな活動をされているNPO法人篠山国際理解センターとの連携を密にして、取り組んでいきます。また、令和2年度に実施できなかったベトナムフェスティバルを開催します。  神戸大学とは、長年にわたり様々な共同研究やプロジェクトを先進的に進め、地域課題の解決につなげてきました。農村イノベーションラボ、市史編さん、ささやま美腰プロジェクト有害鳥獣対策、ふるさとの森づくり、ワクワク農村未来プランなど、より連携をして取り組んでいきます。また、令和3年度は、地域づくり、農業振興、空き家活用、観光振興など、様々な分野を担う人材の育成や専門的なノウハウを提供するための組織づくりを検討していきます。  アフターコロナの農村回帰の流れについて。全国的に地方への移住を考える人が増加しており、この動きはコロナ禍によって、特に加速をしていきます。丹波篠山市は、京阪神に比較的近距離にあり、また自然豊かな農村環境があって、移住者や移住相談者が増加しています。この機を生かし、上質な暮らしやゆとりのある働き方のできる丹波篠山のイメージを発信して、アピールしていきます。  関係人口の創出と拡大の仕組みづくりについて、令和3年度は、丹波篠山市にとって関係人口の考え方を明確にし、観光・交流から移住定住につながる人材や仕組みづくりを検討していきます。  定住促進重点地区などでの取組、市営住宅での子育て優先枠ハートピア北条団地、結婚相談室「輪~りんぐ~」の充実などに取り組んでいきます。  令和2年度のふるさと納税の寄附総額は、約1億7,500万円となる見込みで、令和元年度と比較して約5,200万円の増額になると予想をしています。  地域おこし協力隊については、令和3年度、新たに3人の隊員を委嘱し、岡野、城南、今田の各地区で活動する予定となっています。  次に、暮らしについて。  まず防災。兵庫県において、土砂災害特別警戒区域レッドゾーン)の見直し事務が進められており、県の見直しが完了後、そのデータを反映させた「防災マップ」を作成し、全戸に配布します。また、レッドゾーンからの建物移転の支援を行います。自治会を対象とした「いのちを守る防災マップづくり」では、30の自治会で取り組んでいただくよう推進していきます。  原子力防災については、安定ヨウ素剤の事前配布を行っております。効果は、成長期の子どもに高いとされており、成長期にある子どもたちを守っていきます。令和3年度は、平成29年度と30年度の受領者に対し、更新手続を行います。これまでの総受領者は、1万4,147人で受領率34.6%、うち3歳から13歳までの受領率は60.9%、3歳未満の受領率は64.5%となっており、引き続き成長期にある子どもたちを守っていきます。  消防、救急については、消防施設の整備については、消防団第7分団第1部の糯ケ坪地内の消防団詰所兼車庫の改修工事、小型ポンプ付積載車1台とポンプ積載車2台の更新、西野々地内と味間南地内における防火水槽の新設を行います。  化学消防自動車の更新を行います。また、救急救命士、認定救命士、指導救命士を育成します。  住宅防火対策の推進、おくやみコーナーの設置、ハンドブックの作成配布、またマイナンバー制度の普及に取り組んでいきます。  交通安全については、欧米では歩行者を見れば、必ず一旦停止するという横断歩道前の交通安全が確立していますが、日本では同じルールがあるものの守られていないために、歩行者に優しいまちづくりを進めていくために、「横断歩道では歩行者優先運動」、仮称と称して取組を進めていきます。  防犯については、刑法犯数が令和2年11月末現在で138件と減少し、安定した治安にあります。令和2年、各自治会に対し、防犯カメラの設置補助をしており、令和3年度は、15台の設置補助を見込んでいます。  放置空き家対策については、全国的に大きな課題となっており、取組を進めていきます。JR篠山口駅東側大沢地内にある危険な老朽空き家については、道路や隣接地に瓦などが飛散することが考えられるために、緊急安全措置による応急対策を検討していきます。  次に、生活基盤。  道路・橋梁・河川などにつきまして、道路・橋梁・河川は、安全安心を確保するために、「道路・舗装維持管理方針」「橋梁長寿命化修繕計画」などに基づいて、整備を進めています。令和3年度は、通学路の安全対策として、市道郡家呉服町線の通学路安全対策に取り組みます。また、「集落くらしの道」は、市道般若寺泉線において取り組みます。また、8橋の橋梁修繕工事を行います。丹波県民局では、丹波地域社会基盤整備プログラムによって、順次整備をしていただいているところで、味間バイパスの早期完成、黒田バイパスの早期事業着手、国道372号飛曽山峠の改修の事業促進、また、新城東トンネルについては、事業化に向けて、要望を続けていきます。杉地内から大沢新地内で計画しています都市計画道路の西吹大沢新線については、県道のバイパスとしての整備ができないか、兵庫県に要望していきます。  河川については、「ささやまの川・水路づくり指針」や「生物多様性ささやま戦略」に基づき、「ふるさとの川再生事業」として、生態系や自然環境に配慮した川づくりを進めています。令和3年度は、住吉川において、魚類などの遡上を阻害していると考えられる落差工への魚道整備、また、黒岡川(丸山地内)の落差工については、生き物調査、魚道整備を行います。今後も、市内の各地区単位で地域のシンボルとなるような河川において、それぞれ特色を生かしたふるさとの川づくりを進めていきます。  JR南矢代駅前広場に約30台の駐輪スペースの整備を行います。  市営住宅については、市山団地の外壁などの改修工事に着手します。耐用年数の経過や老朽化によって用途廃止を予定している住宅については、退去済みの住宅を取り壊して、跡地の有効活用が図れるように取り組んでいます。令和3年度は、移転が完了した南新町住宅の2棟2戸について取壊し工事を行います。南新町住宅については、全ての取壊しが完了することになるために、跡地について地域の意見を聞きながら有効活用に取り組んでいきます。  地籍調査事業については、高倉地区で着手をしており、次は追入地区と考えて、地元説明などを進めていきます。  上下水道については、西新町浄水場のろ過流量計及び薬品注入配管を更新します。配水管更新事業については、住山地区2か所、味間南地区、西阪本地区、高屋地区、倉本地区において、老朽化した配水管を更新します。  下水道については、令和3年度から2か年計画で篠山環境衛生センターの改築更新工事を実施します。また、大山浄化センター汚泥貯留槽新設工事の設計業務を実施します。  公共交通については、神姫グリーンバス路線について、コミュニティバスも含め、上限運賃200円を導入して、市内移動の利便性を高めます。また、買物に行けない高齢者が増えているために、移動販売などのニーズが高まっており、関係機関とともに調査検討し、取り組んでいきます。  次に、全ての人が尊重され、生き生きと暮らせるまちづくりについて。  まず、地域医療につきましては、介護福祉士などの介護職場で働く人材が不足しており、その解消に向けて、令和3年度から篠山学園を卒業し、市内の介護施設等に就職した外国人介護福祉士等に、年10万円を5年間、就労継続支援金として交付するとともに、同じく雇用した介護施設等に、年16万円を5年間、育成支援金として交付する新たな事業により、安定した介護福祉士等の確保・定着を図ります。  診療所は、今田診療所で、令和2年4月から、ささやま医療センターの有井 融医師の派遣を受けて運営を行ってきましたが、令和3年4月からは、市の正規職員として有井医師を今田診療所所長としてお迎えします。  市の産科中核医療機関として活躍をいただいておるタマル産婦人科と協力連携し、丹波篠山市が安心して出産、子育てしやすい町になるように努めるとともに、年額1,500万円の補助金を交付いたします。  病児保育室「にこにこ」については、医療法人社団小嶋医院に委託して実施していますが、令和2年12月末現在598人の方が登録されており、開設時間の延長など、保護者ニーズにお応えできるように取り組んでいきます。  高齢者福祉の充実と介護予防について。令和3年1月1日現在で市の65歳以上の高齢者は、合計1万4,164人で高齢化率34.7%となっています。認知症カフェ、認知症高齢者への早期対応、地域の見守り体制などに取り組みます。また、タクシー料金助成事業については、外出の機会と社会参加の拡大を図るために、その助成を拡大いたします。介護予防事業では、「いきいき塾」「いきいき倶楽部」の取組、また、いきいきシルバー健診を行っていきます。  ふくし総合相談、権利擁護に取り組んでいきます。  老人会組織の支援に努めます。  また、災害時要援護者、防災と福祉の連携促進への取組については、「見守り台帳」の整備、また福祉専門職と地域の支援者が協力して、令和元年度には東岡屋自治会、令和2年度には、西荘と住山自治会をモデル地区として取り組んだ防災と福祉の連携促進の事業について、令和3年度は、さらに2つの自治会を対象として実施していきます。  障がい者福祉については、地域の障がい者福祉に関する相談支援の中核的な役割を担う「基幹相談支援センター」を令和3年4月に開設し、さらに充実させていきます。他に手話施策の推進、障がい者の在宅生活支援、また、日常生活用具給付事業の対象品目に、新たに「視覚障がい者用読書器」を追加して、新聞、本、飲食店のメニュー、スマートフォンの画面など、様々な印刷物や文字を読み上げ、音声で聴くことができるよう支援を拡大していきます。  生活困窮者、ひきこもり、自殺対策に取り組んでいきます。  次に、人権について。  市民挙げてのあいさつ運動。  人権尊重のまちづくりでは、令和3年度の住民学習は、「8050問題と超高齢化社会」をテーマとして学習を進めていきます。また、SNS上における掲示板などに差別的な書き込みを発見した場合には、プロバイダーへの削除要請をしていきます。  男女共同参画については、令和3年度、第10期女性委員会において、女性問題や市政についての意見・提言が行われます。「第3次丹波篠山市男女共同参画プラン」を策定します。「女性起業カフェin丹波篠山」を実施していきます。  ふれあい館については、国県の補助を活用しながら順次、耐震診断とエレベーター設置に向けた計画に取り組んでいきます。  事前登録型本人通知制度については、令和2年12月末現在、登録者1,488人となっていますが、令和3年度末2,000人を目指して、取組を進めます。  健康づくりについて、「胃がんゼロのまち」「中学生ピロリ菌検診」「がん検診」、糖尿病をはじめとする生活習慣病対策、高齢者のフレイル対策、歯科保健などに取り組みます。  次に、社会保障について。  まず国民健康保険。国民健康保険は、平成30年度から都道府県が中心的な役割を担う保険制度に改正され、丹波篠山市においても、県と市の共同運営を開始しています。市は引き続き、資格管理、保険給付、保険税の賦課徴収、保健事業などに取り組んでいます。市では、被保険者数は減少傾向にありますが、医療費は年々増加しており、被保険者の健康増進及び医療費の適正化などを図るために、生活習慣病の発症予防、糖尿病の重症化予防などの保健事業を引き続き実施していきます。  介護保険の運営については、高齢化の進展とともに、要介護認定者や介護給付費が年々増加をしています。第8期の介護保険料の算定に当たっては、施設整備については、第7期中に介護医療院への転換や看護小規模多機能型居宅介護施設の開設、特別養護老人ホームの個室化等によりサービスを充実してきました。基金1億円を繰り入れて、第7期より500円の増となりますが、第8期の基準となる月額保険料を6,380円と試算しています。  子育ちについては、丹波篠山市は自然環境に優れ、また治安もよく、安心して子どもが成長できるよい環境にありますが、子育て支援の充実により、「子育て・教育するなら丹波篠山市が一番よい」と言っていただけるように取組を進めます。  中学3年生までの医療費の無料化、予防接種、令和2年8月から始めた「My助産師制度」は、市内全ての妊婦に対し、助産師の訪問などによる、きめ細やかな寄り添い支援を実施することで、女性自らが積極的に分娩に臨み、安全安心なお産、その後の健やかな子育てにつなげるというものです。現在の利用率は70%となっています。令和元年10月からは、「出産支援金支給事業」を始めて、1人当たり10万円を支給していますが、この支給を継続して行って、今後も出産しやすい環境づくりを目指していきます。  出産祝い金、不妊治療の助成、妊婦健康診査、妊婦歯科検診などを行っていきます。  子育てアプリについては、子育てに役立つ各種サービスを提供しており、令和2年12月末時点、アプリの登録者は645人となっています。  赤ちゃんの駅設置事業、また子どもの食の応援事業については、日常的に家庭で栄養バランスのよい食事を行うことが困難な子どもや1人で食べる孤食状態となっている子どもに対し、無料または安価で栄養豊富な弁当の提供や居場所づくりを実施される団体等に対し、補助金を交付し、その活動を支援していきます。  保育、幼児教育については、まず、おいでよささっ子遊具設置事業として実施をします。子育て世帯の皆さんから、丹波篠山市は遊び場が少ないといった声が寄せられています。そのため、令和3年度から数年をかけて、各小学校区内ごとに屋外遊具を備えた子どもの遊び場を整備していきます。令和3年度は、福住地区のたき幼稚園跡地、城南地区の城南保育園跡地、後川地区の後川小学校跡地の3か所を予定しており、他についても検討していきます。  森のようちえん事業については、3歳から就学前の子どもが同年齢の子どもたちと触れ合いながら社会性を育むことができる子育てプログラムを年間を通し実施していきます。自然の中で子どもたちに様々な体験をしてもらう「丹波ささやま森のようちえん」として実施をいたします。  「こどものおしろ」、幼稚園における木製園児用椅子の導入、また、子育てふれあいセンターやおとわの森子育てママフィールド「プティプリ」の取組を進めます。  チルドレンズミュージアムについては、従来の市内在住の子どもの入館料無料に加えて、4月からは新たに市内在住の大人も入館料を無料といたします。  次に、教育・学習について。まず、高等学校の通学支援。令和3年度からは、路線バスなどで200円の上限運賃制度が実施されることから、通学方法を問わず片道10キロメートル以上の遠距離通学者には、距離に応じて2万5,000円から10万円を、峠越えを伴う後川・西紀北・今田地区では一律10万円を支給し、支援をします。  令和元年度、全国学校給食甲子園での優勝、令和2年度も優秀賞の快挙となり、学校給食のおいしさとともに、地元特産物が豊富にある農都・丹波篠山を全国にアピールできました。これを機に、おいしい学校給食の献立をまとめた学校給食レシピ本を刊行して、地元特産物とともにアピールをしていきます。  学校施設の改修については、篠山東中学校で大規模改修工事を行います。  また、ふるさと丹波篠山を愛し、誇りに思い、いろんな形でふるさとを担うことの大切さを実感できる教育を進めていきます。その一環として、市長の学校訪問を市内各学校で実施します。  太古の生きもの館の取組、また、多様な公民館活動を実施しており、「高齢者大学」「丹波ささやま市民文化講座」「古文書入門講座」「赤ちゃんがきた!」「郷土味学講座」「かぞくdeおいしんぼクッキング」、また「新春駅伝大会」などの多彩な取組を進めていきます。  次に、地域に根差した産業と潤いのあるまちづくりについて。  まず、環境ですけれども、自然環境、生物多様性について。自然の景観や環境が市の大きな魅力となっており、これを未来に受け継いでいきます。環境を生かす戦略へと発展させた「第2次環境基本計画」を令和2年5月に策定いたしました。篠山城跡の南堀のハスについては、自然再生のモデルとして、引き続き取り組みます。また、「クリーングリーン作戦」では、地域の環境美化にとどまることなく、自然環境や蛍など生き物の生息環境や生物多様性の保全を意識した活動となるようにお願いをしていきます。また、「水辺のエコアップ作戦」として、地域の水路に木製スロープやネットの設置などに取り組んでいきます。  協働ではじめる環境・まち・未来づくり事業に取り組んでいきます。  草刈りについては、草は自然を形づくる重要な要素であると同時に、農家にとっては草刈り、その管理が大変な作業となっており、目的に応じた最低限必要な草刈りの回数や高草刈りのように、害虫対策に効果的な草刈りなど、状況に応じた負担軽減策を示し、農家の負担が少しでも軽減されるように取り組んでいきます。  サギへの対策については、サギ類の営巣地として、人の生活に支障のない場所が見つけられるかどうか、またそこに呼び込むことができるかどうかについて、検討をしていきます。  ふるさとの森づくりについては、令和3年度、170ヘクタールの間伐を予定しております。また、人工林を皆伐し、ドングリなどの広葉樹林化する事業、また、木材の地産地消を目指して、丹波篠山産材による住宅建築や住宅リフォームにつながるよう、篠山木材協同組合と供給体制の構築を図っていきます。ほかにも、「子ども樹木博士」「里山彩園事業」「里山スクール」、こういったものに取り組みます。  NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映を記念して、舞台となった八上城がある高城山の西の県有地で、「麒麟の森」と称し、市民みんなで考え、学べる森づくりに取り組んでいきます。  また、ひょうご森のまつり2021を兵庫県とともに、令和3年11月、丹波並木道中央公園で開催します。  森林バイオマス、また、竹林の環境整備に取り組みます。  ごみの分別・減量・資源化については、「ゴミ博士」「ごみゼロ市役所」「ダンボールコンポスト」などの普及により、取り組みます。また、資源ごみの分別の徹底を呼びかけます。雑紙の回収については、雑がみ回収ボックスを市役所や各支所計6か所に常時設置します。燃えるごみの約6.5%を占める使用済み紙おむつについても、パルプ化をしている先進地の調査研究を進めていきます。  ごみのポイ捨て、不法投棄の防止に引き続き、取り組みます。  悪臭防止規制の検討を進めていきます。  次、農業について。  集落営農「人・農地プラン」についてです。国では、これまで強い農業づくりとして大規模な農業者への支援に集中していましたが、令和2年3月に閣議決定した食料・農業・農村基本計画においては、小さな農業、家族的農業も重要な担い手の1つであると示されました。これからも市では、「集落の農業、農地は集落で守る」を一番あるべき姿と考えて、集落営農が地域の持続的な担い手となるよう、組織の充実や経営について支援をしていきます。「人・農地プラン」の策定に当たっては、新たな取組として、認定農業者など地域の担い手を「地域農業推進員」と任命して、人・農地プランの説明などに活躍いただくように取り組んでいきます。集落営農組織への農業機械導入への支援を幅広く進めます。また、集落の中での集落担い手農家への支援を行います。  環境創造型農業と農村づくりについては、「農都のめぐみ米」の取組を多くの農家に呼びかけて、減化学肥料・農薬、下流域や生き物に優しい、おいしいお米づくり、これをJAなどと協議した上、販売促進につながるような取組も進めていきます。農業用水路では、令和3年度、コンクリート水路を生態系に配慮した工法による改修モデル事業を、西本荘地区で地域と連携して取り組んでいきます。  丹波篠山の誇る特産物については、それぞれ黒大豆、山の芋、栗、丹波篠山牛、お茶などの振興に取り組みます。また、スマート農業の実証実験に併せて取り組んでいきます。  土づくりについては、認定農業者協議会から提案のあった、集落ごとの堆肥置場設置への支援について、検討を進めます。  農業を学んでもらう「丹波篠山農学校」の取組、楽農スクール、山の芋スクール、里山スクール、いきいき農村女性オペレーター講習、子育てママさんの野菜講座など、多角的に取り組んでいきます。  有害鳥獣対策では、様々な被害対策とともに、長い目で見た自然と共生の道が図れるよう、個体数管理、被害防除、生息環境管理の3つの方針の下に取組を行っていきます。  農地の保全と農業基盤の継承については、計画的な土地利用を保ち、農業振興地域の農地を後世に引き継ぎます。県営土地改良事業、ため池等整備事業などで、市内多くのため池などの整備を行います。  また、どうしても山裾などの耕作放棄地の中で活用が困難な農地も見受けられ、栗や花木の植栽、ビオトープ水田、貸し農園など、景観、環境、生物多様性、観光など、様々な面からの活用方策を検討していきます。  次に、観光についてです。  「観光まちづくり戦略」による観光振興、また、丹波篠山観光協会との連携を進めていきます。  外国人観光客誘致に向けた取組としては、引き続き、ローカルガイドの育成、またファムツアーの受入れを行っていきます。  宿泊施設の振興については、テレワークやワーケーションを推奨するための環境づくりとして、Wi-Fi環境の整備やコワーキングスペースの確保の工事などを行う市内の宿泊施設を支援をいたします。観光施設や宿泊施設において、秋の行楽シーズンにデカンショ節を披露し、丹波篠山の魅力を向上させます。また、早朝、夜間に行うイベント等を支援し、観光客の滞在時間の延長や宿泊客の増加につなげる「朝と夜のにぎわい創造事業」の支援をしていきます。  観光イベントについては、このコロナの中ですけれども、その状況を見極めつつ、分散型やオンライン型など工夫を凝らしながら、盛り上げていきます。  また、観光客が観光スポットをゆっくり楽しみながら移動できるよう、大書院周辺から河原町地区の観光ルートにおいて、新たな移動手段として、小型電気自動車であるカートなどで観光スポットをつなぐモビリティについて検討します。  四季の森にある長者屋敷の屋根の改修を行います。  商工業については、おもてなしリフォームの助成について、観光客を温かく迎え入れる環境整備を進めるために、お店の改装を希望される方々を対象に、「店舗等おもてなしリフォーム助成」を行っており、令和2年度4件、令和3年度は4件の改装支援をしており、おもてなし環境を整えていきます。また、大正ロマン館については、陳列棚の配置、商工会館1階の百景館については、木製デッキの設置や照明、これによっておもてなしの空間づくりに取り組んでいきます。  住宅リフォーム制度については、毎年、募集枠(120件)を超える応募があり、特に、令和2年度は、過去最高の210件の応募があり、市民に浸透した助成制度となっています。これを引き続き実施していきます。  起業支援については、若い方の移住による起業が増えています。さらに新規起業者の支援件数を増やすために助成金を拡大していきます。  えきラボ、地域ラボについては、篠山イノベーターズスクールでは、これまで156名が受講されました。うち18名が市内で起業や継業、8名が事業拡大をされています。今後は集落の維持や高齢者の生活を支援するソーシャルビジネスを目指す起業者を積極的に支援をしていきます。  次に、企業振興、誘致について。
     地元就職の促進についてです。高校生や大学進学者が就職を考える際に、市内企業が選択肢に入るよう、連携して取り組みます。令和3年度の新しい取組である「コロナ禍を乗り越える企業PR動画の制作支援」、また、「丹波篠山幸せしごとフェア」「企業紹介ガイドブック」「地元企業しごと探求フェア」、これらのことに取り組んでいき、また、新規学卒者の就職に対する就職支援奨励金を設け、交付していきます。  企業誘致については、農工団地篠山中央地区2区画に、食料品製造業と木材・木製品製造業の企業立地が具現化し、令和2年度には農工団地へのアクセス道路となる市道、上下水道の工事を実施しました。進出企業については、各種法令等の許認可手続が進められており、市としても今後も造成、建設、操業開始に向けて支援をしていきます。犬飼・初田地区への誘致についても、引き続き取り組んでいきます。  続いて、田園景観や伝統文化を大切に継承し、活用するまちづくりについてです。  史跡篠山城跡を中心とした城下町のたたずまい、田園と農村風景、美しい山並みなどの景観は、丹波篠山の誇る財産です。この美しい景観を未来に引き継ぐために、丹波篠山市景観条例に基づく景観計画や屋外広告物条例を適正に運用し、農都丹波篠山にふさわしい景観形成を引き続き図っていきます。平成29年度に国土交通省のモデル地区指定を受けて準備を進めてきました「景観まちづくり刷新モデル事業」では、河原町通りがこの5月に電柱の撤去が完了します。今まで以上に歴史を感じる町並みに刷新されることになります。また、屋外広告物については、令和2年度に改正した条例の基準に適合するようにルールや基準の啓発を図り、併せて支援をしていきます。  丹波篠山ロマン街道、丹波篠山グランドデザインを策定していきますが、この活用に努めていきます。  土地利用については、「農」を基盤とした土地利用を図り、まちづくり条例を適正に運用して、地域の合意の下に質の高い開発を誘導しています。里づくり計画は、野中地区、日置地区など10地区で策定されていますが、これまでの運営支援とともに、地区同士で意見交換ができる場の設定などを開催していきます。また、新たに計画策定を行う地区の発掘に努めていきます。丹波篠山の玄関口として多くの方に利用されているJR篠山口駅周辺では、味間まちづくり協議会が中心となって、駅周辺の在り方についての検討・勉強が始まっていますので、地域の皆様と一緒になって、検討を進めていきます。  歴史文化のまちづくりについては、二の丸南面高石垣の修復工事を継続していますが、この高石垣の修復工事の期間中、二の丸から三の丸南に安全に通り抜けられる仮通路の設置を検討します。国史跡八上城跡については、地域の皆さんと連携しながら八上城跡整備検討委員会を設置し、基本計画の作成を進め、その整備に向けて取組を進めます。春日神社能舞台の修理工事費に対する補助を行っていきます。  次、芸術文化については、丹波焼や王地山焼に関する知識や技術を習得する30歳以下の工芸家に対し、家賃の一部を補助します。また、市内で活動する工芸家の共同イベントの開催や、情報発信用のホームページ、市内工芸マップの作成をいたします。  市民と行政が手を携えて取り組むまちづくりについてです。市政や市役所は、市民のためにあるものです。これからもガラス張りの情報公開を実行し、誰もが分かりやすい市政とするとともに、引き続き、積極的に市民の皆さんの意見を聞く場づくりに努めていきます。  ふるさと一番会議やお出かけ市長室、こんにちは市長室、市長室の一般開放は、コロナの状況を見極めながら、開催を進めていきます。  財政、公共施設については、公契約条例により適正な労働環境の確保に努めていきます。  市バスについては、市バス2台にラッピングを施しましたが、「デザインが暗過ぎるのではないか」といった声も寄せられているために、この御意見も踏まえて、一部見直しできないかといったことを検討していきます。  旧兵庫県篠山庁舎建物については、令和3年度に機械棟を解体し、本館については解体時期を検討していきます。  今田まちづくりセンターについては、多目的トイレの改修を行います。  市役所、職員については、明るい挨拶と応対に努めます。先日、日刊スポーツの野球担当の金子記者が、中森投手の取材で丹波篠山市に来られたとき、市役所や町の人の対応を褒めていただき、大変励みになりました。コラムでは、次のような記事を載せていただきました。「丹波篠山は会う人会う人が温かくて驚いた。全国各地をほぼ行き尽くしたが、町の印象は、接する人で結構決まる・・・」。感じのいい職員・市役所の印象が、そのまま「魅力的でワクワクするまち」の印象となります。また、令和3年1月に設定しました“いつも心に接遇を”という「接遇実践目標」を全職員で共有し、取り組んでいきます。  職員プロジェクトについては、令和2年度、3つに分かれて取り組みました。このうち、筋山住宅跡地の利活用については、子育て広場やお試し住宅などが中間として提案されています。また、道の駅については、既存施設の現状を把握しつつ、課題や地理的条件、物品販売、地域への効果等が検討されています。ナイトライフでは、インスタグラムでの情報発信に取り組み、観光客への滞在時間を延ばす働きかけを行っているところで、この令和2年度末に3チームの提案が出そろうことになっています。令和3年度は、新たにワクワク農村モデル事業に取り組むこととしていますので、この事業に参画するプロジェクトチームの編成などを予定しています。  公正な職務執行、入札監視委員会、RPAを活用した行政事務の効率化を図っていきます。  最後に、ブランドを創り、生かすまちづくりについてです。  「日本遺産のまち、ユネスコ創造都市」の推進を引き続き行っていきます。  また、丹波篠山市は、令和2年度に近畿経済産業局から、地域ブランド支援の10地域の1つとして丹波篠山の黒大豆などが選出されました。これは2025年の大阪・関西万博の開催を契機と捉えて、国内外における知名度の向上、市場開拓、こういったことを関係省庁との連携により進めていきたいと考えます。  市の鳥が選定されましたら、これをPRし、市政にも役立てていきます。  また、「丹波の森構想」、30年たちますが、今では地方再生の先駆けとも評価をされ、これをさらに市民の中に浸透するように取り組んでいきます。  プロモーションとして、丹波篠山観光情報の効果的な発信に取り組みます。四季折々の丹波篠山の魅力発信や、フェイスブック、インスタグラムでも積極的に情報発信を行っていきます。特に、令和3年度は、新たな取組として、女性に大人気の旅行ガイド「ことりっぷ」の丹波篠山版を作成し、全国の書店で販売していただきます。また、丹波篠山市の観光スポットなどを分かりやすく紹介した観光案内看板を設置します。  さらに、丹波篠山市史編さんを着実に進めていきます。  結びに、丹波篠山市は、日本中の地方都市や農村の中にあっても、地理的にもブランドでもいろんな魅力を見ても、大変恵まれた環境にあります。丹波篠山市は地方都市の、そして日本の農村のリーダーであるという自覚を持って、地方が、農村社会が未来につながるように「都市からワクワク農村へ」のキャッチフレーズの下に、市議会、市民の皆さんと手を取り合って取組を進めていきたいと思います。  以上、令和3年度の施政方針といたします。長時間の御清聴、ありがとうございました。  以上です。 ○議長(森本富夫君)  酒井市長の施政方針表明は終わりました。  ここで、暫時休憩をいたします。  再開を、10時55分といたします。               午前10時46分  休憩               午前10時55分  再開 ○議長(森本富夫君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、前川教育長から教育方針表明があります。  前川教育長。 ○教育長(前川修哉君)(登壇)  それでは、本日、令和3年度の教育予算を提案するに際し、教育行政に取り組む所信を示し、議員の皆様をはじめ、市民の皆様の御理解と御支援を賜りたいと存じます。  それでは、配付しています「丹波篠山の教育」を基にして、第3期丹波篠山市教育振興基本計画5つの基本方向から主な教育施策を説明いたします。  まず3ページです。  施策の基本方向1 子どもの根っこを育てる乳幼児教育の推進についてです。  1-1 “子育ていちばん”に向けて  「朝日とともに目覚め、四季を感じながら、夢中になって遊ぶささやまっ子」の育成を目指し、乳幼児期における体験活動を通じて、豊かな感性を育み、健全育成を図っていきます。  次に、子育て家庭のニーズに応えるため、篠山幼稚園児、たまみず幼稚園児及び岡野幼稚園児を対象にした預かり保育施設「こどものおしろ」を4月から開設します。  また、待機児童対策のため、園の保育室増設などを検討します。  4ページ、1-2 子どもの根っこを育てる環境づくり  子どもたちが夢を持って健全に育つよう、「眠育、食育、遊び」を総合的に推進する「ふた葉プロジェクト」を展開し、家庭と連携した子育て環境の確立に継続して取り組み、基本的な生活習慣づくり、自立心の育成、心身の調和の取れた発達を目指します。  「篠山発子育て日めくり応援メッセージ」や、新たに作成した「丹波篠山市幼児教育コンセプトブック」、自然遊びを紹介した情報共通ツール「はる・なつ・あき・ふゆあそぶっく」を活用します。  6ページになります。1-3 乳幼児教育の充実  乳幼児時期の子どもたちが、心豊かにたくましく生きる力を身につけるため、この丹波篠山の自然を最大限に生かしながら、体幹づくりや粘土遊び、水遊び、砂遊び、泥遊びなど、諸感覚を鍛えるよう取り組みます。また、私立こども園とも連携し、職員同士が学び合う風土をつくり、職員の資質向上に取り組みます。  7ページ、1-4 子ども・子育て支援の体制づくり  保護者が子育てについての責任を果たせるよう、地域社会が保護者に寄り添い、子どもの成長、親自身の成長に対し、喜びや生きがいを感じる体制づくりを進めます。また、子どもが幸せに育つには、保護者が幸せであることが何より大切であるため、保護者の心理的負担を軽減し、子育ての楽しさが実感できるまちづくりを進めます。そのため、子育て相談の充実、病児保育の実施、児童クラブの充実、預かり保育の充実を実施します。  8ページ、施策の基本方向2 生きる力を培い創造性を伸ばす教育の推進についてです。  2-1 確かな学力の確立  グローバル化の進展に、ICT・AI等の情報技術の急速な進展が加わり、変化の激しい予測困難な時代にあって、子どもたちが自立して活動していくために、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得、それらを活用して課題解決を図る思考力・判断力・表現力の育成、主体的に学びに向かう力・人間性等を身につける取組を進めます。  まず、生活実態や学力状況を適切に把握するため、全国学力・学習状況調査に加えて、丹波篠山市学力・生活習慣状況調査を継続して実施します。そして、この調査結果を基に、学力向上プロジェクト事業、主体的な学習習慣の育成、読書活動の充実、外国語教育の充実等に取り組みます。さらに、指定研究授業に取り組み、主体的・対話的で深い学びとなる授業研究を進めます。  また、令和2年度に小中学校に1人1台パソコンの学習環境を整備しました。児童生徒が情報及び情報手段を主体的に選択し、活用していく力を育むため、プログラミング教育を推進し、発達段階に応じた情報活用能力を育成していきます。また、学習プリント配信システムの活用を進め、児童生徒の主体的な学習を支援していきます。  次に、外国語教育の充実についてです。外国語指導助手(ALT)や、小学校外国語学習指導補助員(JTE)との触れ合いや対話を通して、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成します。  小学3、4年生では、英語によるコミュニケーションを図る素地づくりを行い、5、6年生の教科となった外国語では、「読むこと」「書くこと」を加えた言語活動を通じて、子どもたちのコミュニケーション能力の向上を図っていきます。  13ページ、2-2 豊かな心の育成  道徳教育、人権教育、ふるさと教育等の充実を図り、人間形成の基盤となる豊かな情操と道徳性を培い、子どもたちが主体的に判断し、適切に行動する力を育成していきます。  今日的な課題であるインターネット上の人権侵害、新型コロナウイルス感染症に係る人権侵害なども含め、考える機会を設け、児童生徒の人権意識を高めていきます。また、デジタル社会においても、よりよく生きることができる人材を育てるため、「デジタル・シティズンシップ教育」という表現になりますが、児童生徒がオンラインやICTの利活用時に生じるリスクを理解し、安全に利用する能力を身につけるよう取り組みます。一方、リアルな体験も重要ですので、地域における環境体験授業では、命の大切さを学び、トライやる・ウィークでは、生きる力を身につけるとともに、地域の様々な活動への理解を深めていきます。  18ページ、2-3 健やかな体の育成  生活環境が急激に変化する社会において、子どもたちが生涯を通じて活力を持って活動していくためには、スポーツに親しみ、継続的に運動ができる資質・能力の育成を図り、健康で安全な生活を送るための基礎を培い、心身の調和的発達を図っていくことが大切です。そのため、体力・運動能力調査を通して、運動能力の向上と体力づくりへの関心を高め、生涯にわたりスポーツを楽しもうとする意欲の向上を図ります。また、健全な体を保つため、栄養教諭が中心となって、家庭や地域と連携しながら、食育を進めるとともに、学校薬剤師等と連携し、喫煙・飲酒・薬物乱用防止の教育を行います。  部活動の充実では、令和3年度から各中学校に教職員との連携や練習調整など、部活動を総括的に担当する部活動推進員を新規に配置します。また、部活動指導員、部活動支援員も継続して配置することにより、指導体制の充実と教職員の負担軽減を図ります。  20ページ、2-4 社会的自立に向けたキャリア形成の支援  子どもたちが、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するために、「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」を育成します。  キャリア形成支援事業「夢プラン」は、進路を考え始める市内中学2年生と保護者を対象に、生き方を考える機会として実施している事業です。市内3高等学校の学校紹介を通じて、中学校卒業後の進路について考えるとともに、地元で活躍されている方からも話を聞き、主体的に進路を選択する能力や態度を育成していきます。  また、小学校6年間と中学校3年間、この9年間の子どもの育ちと学びに連続性を持たせるため、小中連携心のサポート事業として、校種間のつながりを考慮した授業研究を推進します。また、児童が中学校へスムーズに移行できるよう、オープンスクールへの相互参加や児童生徒の交流を推進するとともに、いじめや問題行動、不登校対策等について、小中学校が連携し、組織的な対応を進めていきます。  22ページ、2-5 特別支援教育の充実  全ての学校園や学級に、発達障害を含めた障がいのある子どもたち等が在籍することを前提に、一人一人の教育的ニーズを把握し、自立と社会参加を見据えたキャリア形成に向け、きめ細かく適切な教育的支援を行います。  篠山養護学校を特別支援教育のセンター的な役割を担う学校と位置づけ、教職員の専門性を高めます。また、篠山養護学校内に設置した早期発達支援室では、発達障害及び知的障害のある幼児に対し、適切な早期支援を行い、個々の成長発達及び円滑な就学期への移行を促します。さらに、効果的な支援を推進するため、教育支援委員会、発達障害児等支援連絡会議及び児童発達支援センター等と適切な連携を図っていきます。  また、一人一人に応じた教育支援を行うため、個別の教育支援計画(サポートファイル)を保護者とともに作成し、このファイルを保幼小、小中、中高の学校園間で確実に引き継ぎ、情報を共有して、一貫した指導支援を行います。  25ページ、施策の基本方向3 子どもの学びを支える環境づくりの推進についてです。  3-1 安全安心で質の高い学習環境の整備  子どもたちが安心して学校生活を送るためには、安全で質の高い学習環境の整備が重要です。  令和3年度には、篠山東中学校の大規模改修を行うとともに、今田小学校と多紀小学校のスクールバス各1台を更新します。また、熱中症対策を目的に遠距離を徒歩通学する児童を対象に、夏季期間中の下校時に臨時スクールバスを運行します。  また、ICTの効果的な活用を進めるため、研究校を指定し、学習用デジタル教科書を導入します。  自然災害や交通事故、犯罪などから子どもたちを守る安全安心な学校園づくりのため、家庭・地域・関係機関と連携しながら、安全教育を継続的・計画的に実施し、訓練を通して、実践力を向上させます。  28ページ、3-2 地域とともにある学校づくり  子どもたちの豊かな学びを実現するためには、教育の原点である家庭の教育力や子どもを見守り支える地域の教育力を高めることが重要です。  地域住民や保護者などで構成された学校運営協議会では、学校運営方針の承認をはじめ、連携事業の企画運営などの取組が行われています。学校運営協議会が主体となって進めるコミュニティスクールは、地域の特色ある資源を活用していきます。  放課後子ども教室は、放課後や休日に小学校等の施設を活用し、地域住民の参画を得て、遊びやスポーツを通して、地域で子どもを育む事業です。令和3年度は、岡野、城東、西紀、味間の4小学校区で取り組みます。  子どもの居場所づくりを推進するため、引き続き「通学合宿」や「トライしようDAY」に取り組み、地域住民との関わりから子どもたちのコミュニケーション能力、豊かな人間性や社会性を育むとともに、地域の教育力の向上も目指します。  30ページ、3-3 家庭の教育力の向上  家庭、学校、地域が一体となり次世代を担う子どもたちの健全育成を共に考える機会や、安心して子育てができる環境づくりに向けた情報交換・仲間づくりの機会を提供します。  青少年協議会、PTA協議会、子ども会連絡協議会等の活動支援を通じて、地域ぐるみで子どもたちを育てることの大切さを再認識し、思いやりと郷土愛を持った子どもの育成を目指します。  また、子育てをする親が必要な知識を学び、共に助け合い、仲間づくりができるよう、親子の絆プログラム「赤ちゃんがきた!」と「きょうだいが生まれた!」の講座を開催します。この講座は、転入直後や市内に知り合いがいない親にとって出会いの場となっています。  31ページ、3-4 教職員の資質能力の向上  教職員は、絶えず学ぶ姿勢を持ち、時代の変化や自らのキャリアステージに応じて求められる資質能力を高めていくことが必要です。それは、変化の激しい社会を生き抜く子どもたちを育成していくためには、教職員自身が時代や社会、環境の変化を的確につかみ取り、その時々の状況に応じた適切な学びを提供していくことが求められるからです。  そのため学校評価を活用し、学校運営改善を継続して行っていきます。  いじめの防止等に向かって的確に対応するため、学校、家庭、地域が一体となって、未然防止・早期発見・早期対応に取り組みます。子どもたちの小さな変化を敏感に察知し、いじめ認知能力を向上させるとともに、学期に1回以上のアンケートを実施し、いじめの早期発見に努めます。  また、児童生徒や保護者、教職員等を支える心の専門家であるスクールカウンセラーや福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーの配置を充実します。  丹波篠山市教育研究所においては、教育関係職員の成長と子どもたちの育成のため、調査研究並びに研修を推進します。  35ページ、3-5 保幼小中高大の連携  保育園、幼稚園、こども園から小学校、小学校から中学校、中学校から高等学校や大学などの上級学校への移行には連続性が必要であり、キャリア教育上の連携が大切です。学びと育ちの連続性を重視し、教職員等による情報交換を行うなど連携を強化し、発達段階に応じたキャリア形成を支援します。  36ページ、施策の基本方向4 人生100年時代を豊かに生きる学びの推進についてです。  4-1 主体的に生きるための学びと場の充実  「人生100年時代」では、全ての人が自らの人生を設計し、学び続け、学んだことを生かして活動できる社会の形成が求められます。市民一人一人が生涯を通じて、生きがいを持ち、様々な学びの機会を得ることや、社会の一員として必要な学びに取り組み、自らが暮らす地域の課題を協働して解決していくことが大切であることから、ライフステージに応じた学習機会の創出に努めます。  図書館は、「図書館ビジョン」に基づき、あらゆる世代に応じた図書館事業を推進しています。令和3年度は、令和4年度からの10年を見据えた新たな図書館ビジョンの策定に取り組みます。  また、市民センター図書コーナーの運営は、令和2年度までボランティアの方にお世話になってきましたが、令和3年度からは中央図書館と同等の図書館サービスを提供するため、職員を配置します。  また、丹波篠山市史編さん事業では、令和10年度刊行をめどに計画的な編さん作業を進めます。そのため、神戸大学等と連携し、歴史資料を収集・調査・保存整理し、市史編さんに活用するとともに、地域資料として保存・活用を図ります。
     また、様々な学びの機会を提供するため、障がい者社会学級の運営支援、外国人住民の学習支援、高齢者大学の充実等を行います。  41ページ、4-2 スポーツの推進  スポーツを通じて楽しさや感動を分かち合い、一人一人が健康で、生き生きと暮らす社会の実現に向け、スポーツ団体と連携・協働したスポーツ環境の整備・充実に取り組みます。  市民にスポーツ活動の機会を提供するため、スポーツ協会、スポーツクラブ21及び各種スポーツ団体への支援を行います。  令和元年度、2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け中止となりましたが、令和3年度は、42回目となる丹波篠山ABCマラソンを開催します。  また、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を契機に、トップアスリートと触れ合う機会の創出など、市民のスポーツ活動に対する機運を高めます。5月24日夜には、聖火リレーが行われ、ゴール地の篠山城跡の三の丸広場では、セレブレーションイベントを実施します。また、オリンピック・パラリンピックのホストタウン市として、食・文化・スポーツ等の交流を通して、地域の活性化に取り組みます。  43ページ、4-3 文化財と町並みの保存と活用  歴史文化を生かしたまちづくりをさらに推進するため、活性化の核となる国指定史跡の整備と町並み保存等活用事業を連動させ、地域住民主体の取組を継続して推進します。  まず、令和2年度に策定した文化財保存活用地域計画を国へ認定申請し、「歴史文化まちづくり資産」の総合的な保存活用のスタートとします。  また、史跡篠山城跡は、篠山城跡整備基本計画に基づき、二の丸南面の高石垣の修理を進めていきます。史跡八上城跡は、整備基本計画を策定し、整備に向けての準備を地域住民と進めます。  伝統的建造物群保存地区である篠山地区と福住地区では、令和3年度も計8件の保存修理を行い、歴史的風致の向上を地区住民と連携しながら進めます。  44ページ、4-4 文化・芸術の振興  篠山城大書院、歴史美術館、青山歴史村、武家屋敷安間家史料館の歴史文化施設4館や、田園交響ホールの特徴を生かし、丹波篠山市の歴史文化・芸術の発信拠点としていきます。  歴史文化施設4館においては、指定管理による効率的な管理運営を実施するとともに、特別展等を行い、市民へのPRと来館を促進します。  17回目となる丹波篠山市展では、市内外からの優れた作品を展示することで、市民の創作活動への意欲づけ、鑑賞機会の提供とし、芸術文化の振興を図ります。  田園交響ホールでは、市民が希望する公演や質の高い舞台芸術に触れる機会の創出も考えながら、子どもから大人まで誰もが楽しめる魅力ある公演を実施していきます。令和3年度の主催事業は、佐渡 裕プロデュースオペラ「メリー・ウィドゥ」のハイライトコンサート、古澤 巌ヴァイオリンコンサート、桂文珍ふるさと独演会、瀧川鯉昇・鯉斗落語競演会、狂言~野村万作・萬斎の世界~など、9公演を開催するほか、市民自らが企画する「市民企画事業」を1本と、市民ミュージカル第10弾を行います。  また、チケット購入時のキャッシュレス化への対応を進め、利便性の向上を図ることや、ロビー周辺に導入されたフリーWi-Fiを活用したロビーのオープンスペース化なども検討していきます。  47ページ、4-5 自然遺産に学ぶ教育の充実  地域を担う人材の育成には、「地域を知る」ことが欠かせません。市内に数多く点在する地域資源を教材として活用し、学校教育・社会教育の連携を積極的に行い、学習機会の提供・充実を図ります。  体験学習の拠点、調査研究施設としての太古の生きもの館では、丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム構想に基づき、丹波市や人と自然の博物館と連携して、化石発掘体験イベントや市内全小学校を対象とした校外学習プログラムを実施します。また、宮田の重点保護区域も小中学生の体験学習の場としての活用を推進します。このような事業展開を通して、化石石割発掘などの次世代市民ボランティアの育成につながるよう取り組みます。  48ページ、施策の基本方向5 郷土を愛し誇りに思う人材育成の推進についてです。  5-1 ふるさと丹波篠山を愛する心の育成  歴史的・文化的な共同体としての郷土を心から大切に思い、郷土の発展を願い、それに寄与する姿勢を身につけるよう取り組みます。  学校教育では、副読本である「わたしたちの丹波篠山市」「丹波篠山ふるさとガイドブック」を活用し、校区の名所旧跡、自然、産業などに触れ、ふるさとへの誇りと愛着心を育みます。  また、ボランティア活動や連を組んでデカンショ祭に参加するなど、地域の行事に参加することを通じて、地域とともにある学校づくりを推進します。  公民館事業で、伝統文化の魅力を紹介する丹波篠山市民文化講座、魅力を再発見する丹波篠山おもしろゼミナール、古文書に親しみながら歴史を学ぶ古文書入門講座は、名称を古文書講座と改め、新たな古文書講座中級編を開講して、地域の古文書を生かす人材を育みます。  また、郷土味学(みがく)講座は、平成28年度に作成した郷土料理レシピ集「よろしゅうおあがり」、そして令和2年度に作成した「よろしゅうおあがりⅡ」を活用し、郷土料理の普及・啓発を進めています。  51ページ、5-2 学校給食の充実と食育の推進  学校給食での献立の充実を図り、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけるため、「生きた教材」である学校給食を活用した食育推進に継続的に取り組みます。  丹波篠山産コシヒカリ・地元食材を活用した学校給食を充実させるため、主食となる米飯や米粉には、丹波篠山産コシヒカリを100%使用します。また、地元野菜の安定的な使用及び地元食材の活用率向上を図ります。  地元特産を取り入れた「篠山まるごと丼」や「ぼたん汁」といったふるさと献立を取り入れるほか、「丹波篠山茶週間」では、毎日一品、丹波篠山茶を使用した献立を提供します。  全国学校給食甲子園での献立部門2年連続入賞により、農都・丹波篠山を全国にアピールすることができ、学校給食関係者はもとより、市民にも大きな誇りになりました。これからも日本一の給食献立を維持できるよう、関係機関、団体と協力して取り組みます。また、入賞した食育授業のプレゼン発表を参考にして、学校園等で地元食材の豊富さと栄養バランスを織り交ぜた食育授業を展開します。  53ページ、市民に開かれた教育行政を目指して  今、私たちの世界は、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックという深刻な危機に直面していますが、間もなく接種が始まるワクチンや、特効薬の開発に期待を寄せているところです。  さて、このコロナ危機において、学校は3か月間の休校、再開後も体験を通して学ぶ学校行事も精選してきました。それは、社会教育においても同様でした。そうした自粛を求められた生活ではありましたが、他者のために生きることが自分のために生きることにもつながること、競争よりも協力に重きを置くことが大切であり、家族、地域社会、国、そして人類の利益につながる行動の選択がいかに重要かを、また、難しいかもも学びました。  昨年4月開所した教育研究所は、教育を4つの視点から考える機関です。1つ、人間の本性や人間と社会との関係、2つ、乳幼児期・児童期・青年期といった発達段階それぞれの時期に解決しておくべき課題や危機、3つ、「考え」「気持ち」「思考」のメカニズムと生きる力の基礎を伸ばす仕組み、4つ、人間の発達成長は決して学校教育のみに規定されるわけではないので、家族集団の人間形成機能、子ども集団の人間形成機能、さらには地域文化から、これからの丹波篠山市の教育を考えようとするものです。  先行的な研究成果を取り入れ、本市の実情に見合った教育施策を企画し、展開し、そして点検評価によりその進捗状況を適切に管理します。また、計画の進捗状況や会議の公開等により、開かれた教育行政を進めます。  以上、教育方針といたします。ありがとうございました。 ○議長(森本富夫君)  前川教育長の教育方針表明は終わりました。  ただいま表明がありました施政方針及び教育方針に対する質疑は、3月17日及び18日に予定します一般質問に併せて、お願いします。  これで、市長施政方針表明教育長教育方針表明は終わります。 ◎日程第4  議案第12号 丹波篠山市介護保険条例の一部を改正する条例 ○議長(森本富夫君)  日程第4.議案第12号 丹波篠山市介護保険条例の一部を改正する条例を議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  横山保健福祉部長。 ○保健福祉部長(横山 実君)(登壇)  ただいま御上程賜りました議案第12号 丹波篠山市介護保険条例の一部を改正する条例につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  議案書1ページ、条例改正新旧対照表1から4ページ、議案第12号説明資料を御覧ください。説明資料に基づき説明いたします。  1、改正の趣旨としては、第8期介護保険事業計画(令和3年度から令和5年度)内における介護保険料の算定を行ったことから、介護保険料率を改定するほか、税制改正により給与所得控除・公的年金等控除の見直し等が行われたこと、及び介護保険法施行規則の改正を受けて基準所得金額の改正を行います。  続きまして、2ページ、2、改正の内容では、介護保険料段階表をつけていますが、第5段階の保険料、年額7万6、560円が基準となる保険料となり、月額にして、第7期より500円増の6,380円と算定しています。増とする要因は、4ページの資料のとおり、令和3年度をピークに高齢者のうち前期高齢者は減少するものの、後期高齢者は徐々に増加すると推計しており、比例して要介護認定者の増加に加え、重度化する被保険者も増加すると見込んでいます。また、施設、居住系サービス及び居宅系サービスともに、第7期計画期間までに整ったことでサービス供給量が充実しており、このことによる給付費の増加。さらに、民間事業者等による、第8期計画期間中のサービスつき高齢者住宅等の供給に伴う特定施設入居者生活介護、地域密着型生活介護施設の整備による増を見込んでいます。  なお、保険料の上昇を抑制するため、第7期計画最終年度となります令和2年度末の介護給付費準備基金保有見込額から1億円を投入しての算定としています。  また、2ページ、段階表において、第1段階から第3段階については、低所得者の保険料軽減を行います。  次に、介護保険法施行令等の規定の見直しでは、税制改正により、給与所得控除額・公的年金等控除額が10万円引き下げられ、その分基礎控除の額を引き上げることとなりましたが、介護保険料段階の判定基準となる合計所得金額の計算については、基礎控除の引上げが反映されないことから、給与所得または公的年金等に係る所得の合計金額から10万円を控除する改正を行います。また、新たに低未利用土地の長期譲渡所得の特別控除が設けられることから追加の改正を行います。  最後に、介護保険法施行規則の改正により、第7段階と第8段階を区分する基準所得金額を200万円から210万円に、第8段階と第9段階を区分する基準所得金額を300万円から320万円にそれぞれ改正を行います。  3、施行期日につきましては、令和3年4月1日とし、経過措置として「改正後の保険料は、令和3年度の保険料について適用し、令和2年度以前の年度分の保険料については、従来の例によるものとします。」を追記します。  以上で、議案第12号に係る提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(森本富夫君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行いますが、本案につきましては、民生福祉常任委員会に付託することにしたいと思います。  したがって、説明に対する質疑は大綱程度でお願いします。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま、議題となっております議案第12号については、民生福祉常任委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  異議なしと認めます。  議案第12号は、民生福祉常任委員会に付託することに決定しました。 ◎日程第5  議案第13号 丹波篠山市の鳥の制定について ○議長(森本富夫君)  日程第5.議案第13号 丹波篠山市の鳥の制定についてを議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  堀井企画総務部長。 ○企画総務部長(堀井宏之君)(登壇)  それでは、ただいま御上程賜わりました議案第13号 丹波篠山市の鳥の制定について、御説明を申し上げます。  議案書は3ページ、あわせて議案説明資料を御覧いただき、説明資料により説明をさせていただきます。  今回の議案につきましては、「丹波篠山市議会基本条例」第16条第1項第2号において、「市花木等の制定又は改廃に関すること」が議会の議決事件に定められていることから、市議会の議決をお願いするものです。  まず、1、制定の趣旨ですが、市制20年・丹波篠山市への市名変更を経て、丹波篠山市のシンボルとなる鳥を制定することとし、また市民から御要望もあったことから、丹波篠山市の鳥選定委員会を令和2年10月に設置し、丹波篠山市にふさわしい市の鳥を検討することとしました。  次に、2の選定の内容ですが、選定委員は、専門家として武庫川女子大学の酒井達哉先生や篠山東雲高校の田井先生、市自治会長会の西潟会長、小学校長会代表の源校長先生など8名で構成し、3回にわたり熱心に審議をいただきました。選定に当たっては、市民にとって親しみのある鳥や丹波篠山市の豊かな自然を象徴する鳥がふさわしいとの御意見をいただき、また、広く市民の皆様からできるだけ多くの御意見を聞くために、約2か月間アンケートを実施しました。結果、1,708人の市民から、3,169票の投票をいただきました。  結果は、1位がツバメ、2位がカワセミということになり、選考委員会では、委員の幅広い意見と、アンケート結果を踏まえ、候補を絞り込んで、最終的に、ツバメとカワセミの2つを選定いたしました。  3の選定の理由といたしましては、1のツバメは、田植期の田園を飛び交い、躍動感を感じさせるその姿は、農都丹波篠山市の将来像にふさわしい鳥です。家の軒先に巣を作る姿には親しみがあり、懸命に餌を運び子育てする姿から命の大切さを教えられます。また、益鳥でもあり、子育てのためにふるさとへ帰ってくる姿は、丹波篠山市の施策「住もう帰ろう運動」のイメージにも合っております。  2つ目のカワセミは、清流にすむ美しい鳥であり、自然豊かで、多様な生き物が生息する「源流のまち 丹波篠山」を象徴する鳥です。水辺に生息することから、丹波篠山市が進める「ふるさとの川づくり」のシンボルとなります。  4つ目に、制定後の取組ですが、丹波篠山市のシンボルとして「ツバメ」「カワセミ」を制定することで、豊かな自然環境を守る施策を積極的に展開し、市民の皆さんが市の自然環境に関心と誇りを持っていただく契機となるように取組を進めてまいります。  また、「ツバメ」や「カワセミ」が生息するマップづくりなどにより、子どもたちが市の鳥に親しむことで、ふるさとに一層愛着を持ち、よりよい環境教育につながるよう進めていきます。  以上で、議案第13号に係ります提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただき、御決定賜わりますようよろしくお願いいたします。 ○議長(森本富夫君)  提出者の説明が終わりました。  これから質疑を行いますが、本案につきましては、総務文教常任委員会に付託することにしたいと思います。  したがって、説明に対する質疑は大綱程度でお願いします。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま、議題となっております議案第13号については、総務文教常任委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(森本富夫君)  異議なしと認めます。  議案第13号は、総務文教常任委員会に付託することに決定しました。 ◎日程第 6  議案第14号 令和3年度丹波篠山市一般会計予算  日程第 7  議案第15号 令和3年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算  日程第 8  議案第16号 令和3年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算  日程第 9  議案第17号 令和3年度丹波篠山市介護保険特別会計予算  日程第10  議案第18号 令和3年度丹波篠山市水道事業会計予算  日程第11  議案第19号 令和3年度丹波篠山市下水道事業会計予算 ○議長(森本富夫君)  日程第6.議案第14号 令和3年度丹波篠山市一般会計予算から、日程第11.議案第19号 令和3年度丹波篠山市下水道事業会計予算までの6件を一括議題とします。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  まず、議案第14号について。  藤本行政経営部長。 ○行政経営部長(藤本雅浩君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第14号 令和3年度丹波篠山市一般会計予算につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  なお、説明は主に令和3年度当初予算の概要を基に行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、概要書の1ページを御覧ください。  令和3年度の一般会計予算の総額は、歳入歳出それぞれ222億3,000万円で、前年度と比較しますと、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種事業や障害者総合支援法給付事業が増額となったことにより、1億1,000万円、率にして0.5%の増となっております。  それでは、歳入歳出予算の主なものについて、説明を申し上げます。  まず、歳入からですが、4ページ、(1)一般会計歳入を御覧ください。また、5ページには増減理由等をまとめております。新型コロナウイルス感染症の影響により、市税や地方譲与税、県税交付金は減とする一方で、地方交付税は増と見込んでおります。  まず、1款 市税ですが、48億1,191万7,000円、対前年度1億4,162万8,000円、2.9%の減となっております。市税の内訳は、4ページ下段の市税の内訳にお示ししておりますが、市民税は18億4,822万円で、対前年度1億4,693万7,000円、7.4%の減となっています。内訳は、個人市民税で対前年度1億1,782万5,000円、法人市民税は2,911万2,000円のそれぞれ減を見込んでおります。  次に、固定資産税は、新築家屋の増等により対前年度1,225万7,000円、0.5%増の25億2,673万2,000円で、軽自動車税は1億7,352万4,000円で対前年度31万7,000円、0.2%の減を見込んでおります。市たばこ税は2億4,953万6,000円で、対前年度605万1,000円、2.4%の減を、入湯税は1,390万5,000円、対前年度58万円、4.0%の減を見込んでおります。  次に、上段の表に戻りまして、地方譲与税は、2億6,009万4,000円、対前年度2,867万6,000円、9.9%の減となっております。内訳として、地方揮発油譲与税が684万9,000円、自動車重量譲与税が2,182万7,000円のそれぞれ減と見込んでおります。  利子割交付金から環境性能割交付金までの7つの県税交付金については、合わせて10億1,981万8,000円、対前年度1億5,697万6,000円、14.2%の減を見込んでいます。大きくは地方消費税交付金が1億5,332万3,000円減となったことによります。  以上、譲与税と交付金につきましては、令和2年度の決算見込額及び地方財政計画の伸び率を参考に見込んでおります。  続きまして、地方特例交付金は4,214万9,000円で、1,295万2,000円減額です。新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金の新設で1,040万9,000円が皆増、環境性能割交付金で1,006万3,000円の増額となる一方で、住宅借入金等特別税額控除に伴う減収補てん特例交付金が2,336万1,000円減額となるためでございます。  地方交付税は83億7,400万円で、対前年度3億4,800万円、4.3%の増を見込んでいます。内訳は、普通交付税が74億3,600万円、対前年度3億4,800万円、4.9%の増となっております。普通交付税は、基準財政需要額から基準財政収入額を差し引いた財源不足額について交付されるもので、基準財政収入額の算定におきまして、市税や地方消費税交付金の減額を見込んでおります。特別交付税につきましては、令和2年度と同額の9億3,800万円を見込んでおります。  国庫支出金は19億8,884万7,000円で、新型コロナワクチン接種事業等の増額により、対前年度2億4,449万6,000円、14.0%の増となっております。  県支出金は16億4,793万9,000円で、対前年度6,831万4,000円、4.3%の増で、各種事業の増減に伴うものでございます。  寄附金は、ふるさと納税のふるさと応援団寄附金が1億6,560万円で、対前年度で1,470万7,000円の増を見込んでおります。  繰入金は13億2,118万8,000円、対前年度4,411万円、3.5%の増でございます。主なものは、財政調整基金繰入金が8,000万円の増額となる一方で、地域振興基金では、令和2年度に丹波篠山の家モデルハウス建設工事や景観まちづくり刷新モデル事業が計上されていたため3,701万円の減額となることによります。  なお、本年度の財政調整基金の取崩し額は8億4,000万円となります。  市債は13億6,709万2,000円で、対前年度2億2,393万5,000円、14.1%の減となっております。学校教育施設の空調整備の事業終了などにより減額となるためでございます。また、普通交付税の補填的性格を持つ臨時財政対策債は、対前年度7,176万5,000円増の6億6,429万2,000円を見込んでおります。  以上で、歳入の概要説明とさせていただきます。  続きまして、歳出の主なものについて説明を申し上げます。  当初予算の概要書の6ページを御覧ください。目的別の歳出になります。  まず、総務費は22億5,454万1,000円で、対前年度1億8,382万7,000円、7.5%の減でございます。令和2年度の予算で計上しました防災行政無線のデジタル化の工事や、市議会議員選挙の減額によるものでございます。  民生費は、64億8,967万8,000円で、対前年度1億1,409万1,000円、1.8%の増でございます。令和2年度で計上しました西紀老人福祉センター改修工事分が減額になりますが、障害者総合支援法給付事業や介護保険特別会計への繰出金が増加することから、全体として増額となっております。  衛生費は、24億3,501万円で、対前年度2億5,922万3,000円、11.9%の増で、新型コロナウイルスワクチン接種事業の実施により増額となっております。  農林水産業費は、12億3,477万円、対前年度6億6,567万9,000円、35.0%の減でございます。大きな要因としまして、農業集落排水事業に係る下水道事業への繰出金を土木費からの計上としたことによるものでございます。  商工費は、3億5,835万5,000円、対前年度7,957万7,000円、18.2%の減でございます。令和2年度に計上していた、こんだ薬師温泉の空調設備更新等各種施設改修分の減額によるものでございます。  土木費は、27億7,971万4,000円、対前年度6億7,100万7,000円、31.8%の増で、市山団地の外壁改修や農業集落排水事業の農林水産業費からの繰出金の組替えによる増額となります。  消防費は、9億170万円、対前年度1,809万1,000円、2.0%の増で、消防団詰所新築工事などの事業費で減額となりますが、消防署の化学消防ポンプ自動車の更新などにより、全体として増額となります。  教育費は、31億8,695万7,000円、対前年度9,494万6,000円、2.9%の減で、令和3年度は篠山東中学校の大規模改修を実施いたしますが、令和2年度で計上の各学校での空調設備工事が完了したことにより減額となります。  公債費は、20億3,429万8,000円、対前年度3,149万3,000円、1.6%の増でございます。  諸支出金は、2億5,896万7,000円、対前年度4,955万7,000円、23.7%の増でございます。酒井貞子人材育成基金の看護師等人材育成基金への組替えや丹波篠山ふるさと応援団寄附金の増によるものでございます。  なお、歳入の基金繰入金と歳出の基金積立金による令和3年度末の基金の残高見込みは、一般会計全体で32億1,573万9,000円と見込んでおります。  続きまして、当初予算書の概要の15ページを御覧いただきたいと思います。  主な財政指標でございますけれども、令和3年度の指標について御説明を申し上げます。15ページ、2段目の一番右が令和3年度のものでございます。  まず、経常収支比率につきましては、98.8%を見込んでおります。会計年度任用職員の増員や介護保険特別会計への繰出金の増に伴い、令和2年度決算見込みと比較して増を見込んでおり、厳しい状況には変わりございません。  また、実質公債費比率につきましては、公債費の減に伴い16.4%となる見込みでございます。また、将来負担比率については、合併特例債等の償還は進んでおりますが、学校施設大規模改修に伴う義務教育施設整備基金を取り崩したことなどにより155.0%と、令和2年度決算見込みから微増を見込んでおります。  次に、令和3年度末の市債残高は、同じページの会計別地方債残高の下段の表の一番右になりますが、一般会計で189億4,651万1,000円と見込んでおり、特別会計・公営企業会計と合わせた全会計の市債残高は488億1,448万9,000円と、令和2年度末見込みの比較で約28億6,894万3,000円減少しております。  続きまして、予算書を御覧ください。  ただいま申し上げましたのが、第1条に係る説明でございます。  次に、第2条 債務負担行為及び地方債について説明申し上げます。  予算書の6ページを御覧ください。  第2条の債務負担行為は第2表にお示ししております。固定資産評価替業務委託料は令和3年度から3年間での実施で、全体事業費4,509万1,000円のうち、令和4年度から5年度までの2年分で、限度額は3,358万8,000円でございます。  第3条 地方債は、第3表のとおり起債の目的は5事業でございます。  公共事業等は、限度額5,860万円で、国庫補助道路整備事業、県営土地改良事業などでございます。  公営住宅建設事業は、限度額6,990万円で、市営住宅改修事業です。  教育・福祉施設等整備事業は、限度額2億730万円で、篠山東中学校大規模改修や化学消防ポンプ自動車購入、県営土地改良事業等でございます。  一般単独事業は、限度額3億6,700万円で、消防団の小型動力ポンプ付積載車の更新や防火水槽の設置、農道橋等の長寿命化のほか、各種施設のトイレ改修や照明のLED化などによるものでございます。  最後に、臨時財政対策債は、限度額6億6,429万2,000円でございます。  以上の限度額によりまして、令和3年度当初予算の地方債の発行予定額は、13億6,709万2,000円、後年度の普通交付税算入額は、8億8,298万2,000円です。算入率につきましては、64.6%になっております。  最後に、第4条の一時借入金の最高額は、30億円と定めるものでございます。  以上で、提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定いただきますようによろしくお願いいたします。 ○議長(森本富夫君)  ここで、暫時休憩をいたします。  再開を、午後1時といたします。               午前11時55分  休憩               午後 1時00分  再開 ○議長(森本富夫君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、議案第15号から議案第17号までの3件について。  横山保健福祉部長。 ○保健福祉部長(横山 実君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第15号、第16号並びに第17号につきまして、一括して提案の理由を御説明申し上げます。  初めに、議案第15号 令和3年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算につきまして、説明いたします。  予算書をお開きください。  第1条 令和3年度丹波篠山市国民健康保険特別会計予算、事業勘定では、歳入歳出予算の総額をそれぞれ49億4,623万7,000円、対前年度比6.2%の増、直営診療所勘定では、総額2億2,984万2,000円、対前年度比2.8%の減と定め、第2条では、地方債について定め、第3条では、一時金の借入れの最高限度額を8億円に定めようとするものです。  国民健康保険は、平成30年4月からの県広域化に伴い、県と市町が共同の保険者となって運営し、令和3年度は4年目となります。令和3年度も、財政運営を担う兵庫県が算定した、保険給付費及び国民健康保険税の基礎となる国民健康保険事業費納付金額を基に、予算編成を行っています。  兵庫県が算定した保険給付費は、33億9,748万9,000円を見込み、10.3%の増、事業費納付金額は12億8,908万8,000円、1.7%の減の算定となっています。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けての令和2年度所得の減少を見込み、財政調整基金を繰り入れるとともに、国民健康保険税税率を令和2年度と同率に据え置いています。  被保険者数は、9,262人、令和2年度対比0.4%の減少と推計し、保険財政の安定化とともに、データヘルス計画等に基づき、特定健康診査の普及啓発、重症化予防、ジェネリック医薬品の利用促進、専門職による訪問活動など、保健事業に取り組みます。  それでは、主な事業勘定歳入予算から説明します。  予算書は6ページです。  まず、1款 国民健康保険税は、一般及び退職被保険者を合わせ8億666万3,000円、6.4%の減とし、保険税率については、県が算定した納付金から、保険税軽減に対する繰入金並びに県補助金、財政調整基金の繰入れ等を控除した金額に、令和3年度の1人当たりの所得額、被保険者数、世帯数を推計し、算定しています。  次、7ページ、3款 県支出金35億7,146万4,000円、9.3%の増、この予算は、保険給付に係る県からの普通交付金33億9,748万9,000円、保険者努力支援、へき地直営診療所補助、特定健診などに対するもので、1億7,397万5,000円の特別交付金を計上しています。  次に、5款 繰入金では、一般会計繰入金として、3億4,219万7,000円、これは、国保税低所得者軽減等に係る国県市負担分、人件費並びに運営に係る経費でございます。  財政調整基金繰入金として、2億2,409万8,000円、これは、保険給付の支払いを円滑に行うよう予備費に1億円の計上と、1億2,409万8,000円を繰り入れることにより、保険税額の上昇を抑制するものです。  続きまして、主な歳出予算について説明いたします。  予算書は10ページです。  1款 総務費6,170万7,000円、13.0%の減、国保業務に従事します職員人件費、一般管理費では、レセプト点検や連合会共同電算処理等に係る委託料など、11ページでは、賦課徴収費、国保運営協議会に係る経費を計上しています。  12ページです。  2款 保険給付費、これは兵庫県が算定したもので33億9,748万9,000円、9.7%の増です。医療費給付に当たる1項 療養諸費は、29億3,792万7,000円、対前年度比11.2%の増、12、13ページに示しております2項 高額療養費4億3,872万2,000円、これは4.8%の増と見込んでおります。  14ページから15ページになります。  3款 国民健康保険事業費納付金12億8,908万8,000円で、前年度対比1.7%の減、収納した保険税と保険税軽減に係る繰入金や国保財政の支援などを目的とした県特別交付金などを財源として、県に支払うこととなります。  15ページから16ページになります。  4款 保健事業費5,947万2,000円、0.8%の増、これは、生活習慣病の予防や重症化予防のための特定健康診査、がん検診に係る経費とともに、データヘルス計画に基づき、歯周病検診、医療費通知、ジェネリック医薬品差額通知など、医療費の適正化を進めるための予算を計上しています。  17ページから18ページです。  7款 諸支出金3,783万1,000円、対前年度比11.5%の増、これは、保険税に係る還付金とともに、国庫補助金である直営診療所勘定へのへき地直営診療所運営補助等を計上しています。  18ページです。  8款 予備費1億円、これは、保険給付費の突発的な予算不足が生じた場合に対応するため、予算計上しているものです。
     以上で、事業勘定の説明とします。  続きまして、直営診療所勘定につきまして説明します。  初めに、主な歳入についてでございますけれども、31ページとなります。  1款 診療収入1億1,819万6,000円、1.7%の減、これは診療報酬の改定や受診者数の減などにより、外来収入の減を見込んでいます。  32ページから33ページとなります。  4款 繰入金、1項 他会計繰入金7,000万6,000円は、4診療所における職員人件費や運営経費を一般会計予算から補填するもので、2項 事業勘定繰入金3,408万1,000円は、医療用機器導入並びにへき地直営診療所運営に対する国庫補助金を繰入れするものです。  34ページ、7款 市債、1項 市債240万円は、医療用機器導入に対する事業債となります。  次に、歳出について説明します。  35ページから40ページです。  1款 総務費1億3,473万4,000円、2.9%の減、この予算は、4診療所における医師3名、看護師4名、事務職員2名などに係る人件費とともに、光熱水費や嘱託医師や会計年度任用職員など診療所運営に係る経費を計上しています。  40ページから41ページ。  2款 医業費9,061万2,000円、3.3%の減、この予算は、医療用機械器具費、医療用消耗器材費、医療用衛生材料費に係るもので、更新計画に基づき、東雲診療所における画像診断システム・自動間欠牽引装置の更新、今田診療所における電子カルテの導入・ホルター心電計の更新等に係る費用を計上しています。  42ページです。  3款 公債費269万6,000円、50万1,000円の増は、医療用機器更新に係る元金及び利子の償還分です。  以上で、国民健康保険特別会計事業勘定並びに直営診療所勘定の説明とします。  続きまして、議案第16号 令和3年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算につきまして、説明いたします。  第1条では、令和3年度丹波篠山市後期高齢者医療特別会計予算、歳入歳出予算の総額をそれぞれ6億8,809万7,000円、0.1%の増加とするものです。  初めに、主な歳入予算につきまして説明します。  5ページとなります。  1款 後期高齢者医療保険料5億1,561万4,000円、20.7%の増、令和元年10月から実施されている年金生活者支援給付金に合わせた、後期高齢者医療に係る軽減特例が見直されており、令和3年度で本則どおり、7割・5割・2割となります。  なお、保険料率は、2年に1度の見直しとなっており、令和3年度は、令和2年度と同率となっています。  3款 繰入金1億7,133万2,000円、5.4%の減、この予算は、職員人件費や賦課徴収及び運営に係る事務費繰入金、保険料低所得者軽減等の国県市負担分に係る保険基盤安定繰入金です。  次に、主な歳出予算につきまして説明いたします。  7ページから8ページとなります。  1款 総務費1,978万4,000円は、職員人件費並びに運営に係る事務経費、賦課徴収に係る経費です。  2款 後期高齢者医療広域連合納付金6億6,684万3,000円は、市で収納した保険料並びに軽減に係る保険基盤安定金を県広域連合に納付するものです。  3款 諸支出金102万円は、保険料還付に係る経費、9ページ、4款 予備費45万円をそれぞれ計上しています。  以上で、後期高齢者医療特別会計の説明といたします。  続きまして、議案第17号 令和3年度丹波篠山市介護保険特別会計予算につきまして、説明いたします。  第1条では、令和3年度丹波篠山市介護保険特別会計予算、事業勘定において、歳入歳出予算の総額をそれぞれ49億6,845万6,000円、対前年度比9.6%の増とし、介護サービス事業勘定では、総額を1,250万1,000円とします。また、第2条では、一時金の借入れの最高限度額を3億円に定めようとするものです。  主な歳入予算について説明いたします。  5ページをお開きください。  1款 保険料は10億2,455万円、8.4%の増加で、65歳以上の方となる第1号被保険者を1万4,190人で見込み、令和3年度から始まる第8期介護事業計画により基準となる月額保険料を6,380円で積算しています。  3款 国庫支出金は11億5,703万1,000円、6ページ、4款 県支出金は7億644万4,000円、5款 支払基金交付金は12億7,356万7,000円で、保険給付等に対する財源負担ルールに基づき計上しています。  7ページ、7款 1項 他会計繰入金は7億7,210万1,000円、7.6%の増で、これは先ほどの保険給付のルールに基づき、市が負担する介護給付費の繰入金、職員人件費や事務・賦課徴収に係る経費、地域支援事業に係る市負担分、保険料低所得者軽減に対する市負担分を計上しています。2項 基金繰入金は3,362万7,000円で、介護報酬改定プラス0.7%に対応するための繰入金として計上しています。  次に、事業勘定歳出予算を説明します。  予算書9ページをお開きください。  9ページから12ページとなります。  1款 総務費は9,737万円、対前年度比2.2%の増で、この予算は、職員人件費、介護保険業務を行うための事務等に係る一般管理費のほかに、10ページにあります、介護保険料の賦課・徴収に係る経費や介護認定審査会の経費を計上しています。  次に、12ページから15ページとなります。  2款 保険給付費は46億3,264万1,000円、9.8%の増を見込んでいます。この予算、1項の介護サービス等諸費は、要介護1から5までの認定を受けている方が利用された介護サービスの給付に係るもので、42億8,036万7,000円、2項 介護予防サービス等諸費は、要支援1・2の認定を受けている方が利用されたサービス給付に係るもので、9,564万3,000円になるなど、保険給付に係る予算を計上しています。  次に、15ページから22ページとなります。  3款 地域支援事業費は1億9,648万7,000円、1.0%の減となっています。1項 介護予防・日常生活支援総合事業費は8,454万9,000円で、市内19か所で開設している地区いきいき塾、また、要支援者の方の通所及び訪問型サービスに係る予算を計上しています。  17ページ、2項 包括的支援事業・任意事業費は6,118万8,000円で、長寿福祉課に開設しております、ふくし総合相談窓口、権利擁護、介護サービスの適正化、認知症対策並びに在宅医療・介護連携事業など、いつまでも住み慣れた地域で安心安全に暮らしていけるよう、高齢者の生活を支援するための経費を計上しています。  21ページ、3項 地域支援事業費は5,060万6,000円で、西部・東部の2か所を社会福祉協議会に委託し配置している地域包括支援センターに係る費用で、地域の中で支援が必要な方に寄り添いながら、市と連携し、様々な事業に取り組んでいます。  続きまして、介護サービス事業勘定について説明します。  この予算は、要支援1・2の方のケアプラン作成を行う、地域包括支援センターに併設しています指定介護予防支援事業所に係る予算で、歳入では、35ページ、1款 繰入金として、1,250万1,000円を一般会計から繰り入れ、歳出では、36ページ、1款 介護サービス事業として、1,250万1,000円を指定介護予防支援事業所に支出するものです。  以上、主な予算のみの説明となりましたが、議案第17号 令和3年度丹波篠山市介護保険特別会計の提案理由の説明とさせていただきます。  よろしく御審議いただきまして、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(森本富夫君)  次に、議案第18号及び議案第19号について。  清水上下水道部長。 ○上下水道部長(清水康之君)(登壇)  ただいま御上程いただきました議案第18号及び第19号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  まず、議案第18号 令和3年度丹波篠山市水道事業会計予算でございます。  公営企業会計予算書の水道事業会計1ページをお開きください。  1ページ、第2条 業務の予定量で、給水戸数を1万8,987件、年間総給水量を380万立方メートルを予定しています。また、主な建設改良事業は、原浄水施設費526万9,000円、配給水施設費2億2,148万5,000円を計画しています。令和2年度と比較いたしますと、給水件数は149件の増、年間総給水量は、12万7,000立方メートルの減量、建設改良事業は、原浄水施設費で1,344万2,000円の減額、配給水施設費で、1億4,835万3,000円の増額としています。  第3条 収益的収入及び支出、2ページの第4条 資本的収入及び支出につきましては、5ページからの実施計画により、説明させていただきます。  5ページ、収益的収入及び支出の収入では、1款 水道事業収益、1項 営業収益では給水収益を12億4,502万2,000円とし、その他営業収益は、人件費や消火栓の維持管理などの負担金や下水道使用料徴収業務の受託収入で、4,193万2,000円を計上し、2項 営業外収益では、一般会計繰入金を高料金対策繰入金などで、5億6,297万7,000円、長期前受金戻入は、減価償却に併せて補助金等を収益化するもので、4億1,376万9,000円を予定しています。  水道事業収益全体では、22億6,390万6,000円で、前年度と比較しますと、1,536万4,000円の減となっており、給水収益で、2,097万7,000円の減額が主なものでございます。  6ページ、支出の1款 水道事業費用、1項 営業費用では、原水及び浄水費として、県水受水費や施設運転委託料などで5億6,966万8,000円、配水及び給水費として漏水修理費や電力料金、メーター交換費用などで1億4,436万3,000円、総係費は、営業関連業務委託料や料金システム、会計システムなどの保守料などで1億3,351万3,000円、減価償却費は、9億7,229万4,000円、資産減耗費は、施設更新工事に伴う資産の除却費で、4,221万3,000円を計上、2項 営業外費用では支払い利息として、企業債の償還利息1億8,923万2,000円、消費税及び地方消費税では2,472万9,000円を計上しています。  前年度と比較しますと、営業費用全体では906万円の増で、主な要因としまして、原水及び浄水費では、小坂浄水場休止に伴う県水受水量の増量による受水費の増額や配水及び給水費では修繕費の増額などによるものです。営業外費用では、企業債支払い利息や消費税及び地方消費税の減などにより、3,542万6,000円の減額で、水道事業費用全体で2,636万6,000円の減となっております。  7ページ、資本的収入及び支出でございます。収入では、1款 資本的収入、1項 企業債で1億1,100万円、3項 負担金は、加入者負担金や消火栓設置費に伴う他会計負担金などで2,285万8,000円、4項 補償金は、水道管移転工事費の補償金428万5,000円を計上しています。  一方、支出では、1款 資本的支出、1項 建設改良費は原浄水施設費として、西新町浄水場ろ過水流量計更新工事及び薬品注入の配管更新工事で526万9,000円、配給水施設費は、味間南地区、住山地区、西阪本地区などの配水管布設替工事などで2億2,148万5,000円、業務設備費では、料金システム更新費用などで3,834万9,000円、事務費では、人件費など1,865万8,000円を計上し、2項 企業債償還金では、財務省などへの企業債元金償還金として7億9,275万円を計上しています。  戻りまして、2ページ、第4条の補填財源でございます。資本的収入額が資本的支出額に不足する9億3,836万7,000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額2,317万5,000円、過年度分損益勘定留保資金5億9,507万1,000円、当年度分損益勘定留保資金2,464万8,000円、減債積立金1億9,608万2,000円及び建設改良積立金9,939万1,000円で補填しようとするものです。  3ページ、第5条は企業債の借入限度額、第6条は一時借入金の限度額、第7条では流用することができる経費、4ページの第8条は議会の議決を経なければ流用できない経費、第9条は他会計からの補助金、第10条では棚卸資産の購入限度額を定めております。  17ページ以降には、令和2年度予定損益計算書や令和2年度予定貸借対照表、令和3年度予定キャッシュ・フロー計算書、令和3年度予定貸借対照表を添付しております。  次に、議案第19号 令和3年度丹波篠山市下水道事業会計予算でございます。  公営企業会計予算書の下水道事業会計1ページをお開きください。  1ページ、第2条 業務の予定量では、下水道の接続件数を1万5,917件、年間総処理水量を388万5,000立方メートルの処理を見込んでおります。主な建設改良事業で、管渠費は、丹南処理区内での管路接続工事やマンホールポンプ整備工事などで9,362万6,000円、処理場費は、ストックマネジメント事業としての篠山環境衛生センター設備改築更新工事などで1億8,337万5,000円を予定しております。令和2年度と比較いたしますと、接続件数は18件の増、年間総処理水量では21万6,000立方メートルの減量を予定しております。  建設改良事業は、管渠費で4,791万8,000円の減、処理場費で、1億764万7,000円の減となっております。  第3条 収益的収入及び支出、2ページの第4条 資本的収入及び支出につきましては、5ページからの実施計画書で説明をいたします。  5ページ、収益的収入及び支出の収入では、1款 下水道事業収益、1項 営業収益で、下水道使用料は6億553万円、他会計補助金は、雨水処理費に対する一般会計からの負担金で1,221万円5,000円、その他営業収益は、指定工事店登録手数料などで14万5,000円、2項 営業外収益の他会計補助金は、企業債の償還金や利息などに対する一般会計からの繰入金19億1万3,000円、長期前受金戻入は、減価償却に併せて補助金などを収益化するもので、7億3,213万4,000円などです。下水道事業収益全体では32億6,787万3,000円で、前年度と比較しますと2億439万1,000円の減となっております。他会計補助金及び長期前受金戻入の減額によるものです。  6ページの支出につきましては、1款 下水道事業費用、1項 営業費用は、管渠費として、マンホールポンプなどの修繕費、電気代、維持管理委託料で1億2,879万4,000円、処理場費として、処理場の維持管理委託料、電気代、修繕料などで4億798万2,000円、雨水管理費として、京口排水ポンプ場の電気代や維管理委託料などで1,290万2,000円、汚泥共同処理費は、汚泥などの処分料、乾燥施設の燃料代や修繕料などで1億1,296万8,000円、総係費は、下水道使用料徴収事務委託料などで4,598万8,000円、減価償却費は17億6,164万5,000円、資産減耗費は5,135万円を計上しています。2項 営業外費用では支払い利息及び企業債取扱諸費は、企業債の償還利息で3億3,867万9,000円、4項 予備費は1,000万円としております。前年と比較しますと下水道事業費用全体で5億4,372万2,000円の減となっています。減価償却費及び資産減耗費の減によるものが大きく占めております。  次に、7ページの資本的収入及び支出の収入では、1款 資本的収入、1項 企業債では、建設改良事業を実施するための財源として企業債を1億4,600万円、企業債償還金の財源として3億円の資本費平準化債を予定しております。3項 負担金では、受益者負担金や新規加入負担金、雨水処理費に係る負担金などで1,317万2,000円、4項 補助金は、ストックマネジメント事業などに対する国庫補助金で8,711万8,000円、5項 出資金は、一般会計からの基準外の繰入金で2億円、6項 補償金は、兵庫県からの管路移設工事に対する補償金1,670万2,000円を計上しております。  一方、8ページ、支出では、1款 資本的支出、1項 建設改良費では、管渠費として丹南処理区内での管路接続工事やマンホールポンプ整備工事などで9,362万6,000円、処理場費として、篠山環境衛生センター設備改築更新工事などで1億8,337万5,000円を予定しております。また、業務設備費として、管路台帳システム更新や耐用年数を経過した業務用パソコン更新費用など404万9,000円を計上しています。  2ページに戻りまして、第4条の補填財源でございます。資本的収入額が資本的支出額に不足する16億1,126万5,000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額1,491万7,000円、過年度分損益勘定留保資金4億431万7,000円、当年度分損益勘定留保資金10億7,225万8,000円、過年度利益剰余金9,077万3,000円及び当年度利益剰余金処分額2,900万円で補填をしようとするものでございます。  3ページ、第5条で企業債の限度額、第6条では一時借入金の限度額、第7条で流用できる費用、第8条で議会の議決を経なければ流用できない経費、4ページ、第9条では、一般会計からの補助金を規定しております。  14ページには債務負担行為に関する調書、15ページ以降には、令和2年度予定損益計算書、令和2年度予定貸借対照表、そして令和3年度キャッシュ・フロー計算書、令和3年度予定貸借対照表を、29ページには、事業ごとの収益等の予定などを添付しております。  以上、議案第18号及び第19号の提案理由の説明とさせていただきます。  御審議いただきまして、御決定賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(森本富夫君)  提出者の説明が終わりました。  これから一括して質疑を行いますが、本案につきましては、予算決算委員会に付託することにしたいと思います。  したがって、説明に対する総括的な質疑をお願いします。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  お諮りします。  ただいま議題となっております議案第14号から議案第19号までの6件については、予算決算委員会に付託することにしたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  異議なしと認めます。  議案第14号から議案第19号までの6件は、予算決算委員会に付託することに決定しました。 ◎日程第12  発委第1号 丹波篠山市議会委員会条例の一部を改正する条例 ○議長(森本富夫君)  日程第12.発委第1号 丹波篠山市議会委員会条例の一部を改正する条例を議題とします。  本案については、会議規則第14条第3項の規定によって、議会運営委員長から提出がありました。  議案の朗読を省略し、提案理由の説明を求めます。  足立議会運営委員長。 ○議会運営委員長(足立義則君)(登壇)  議会運営委員会委員長の足立でございます。
     ただいま議題となりました発委第1号 丹波篠山市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由を述べさせていただきます。  今般、新型コロナウイルス感染症への対策として、新型インフルエンザ等対策特別措置法第32条第1項の規定に基づき、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が発令され、各種の蔓延防止策が取られているところです。  しかしながら、新型コロナウイルス感染症による感染者が顕著に見られ、今後も収束が見込めない状況にあります。また、近年、豪雨等による大規模な災害等が全国各地で頻発している状況にあります。  こうした状況において、議員が常任委員会等の開催場所に参集できず、委員会の開催ができない事態も想定されることから、オンラインを活用した委員会の開催を可能にするため、委員会条例の一部を改正し、「開催方法の特例」を規定しようとするものです。  お手元に、「丹波篠山市議会委員会条例の一部を改正する条例」及び「丹波篠山市議会委員会条例新旧対照表」を配付させていただいておりますが、重大な感染症の蔓延防止措置の観点から、または大規模な災害等の発生等により委員会の開催場所への参集が困難と判断される実情がある場合には、映像と音声の送受信により相手の状態を相互に確認しながら通話をすることができる方法(オンライン)を活用した委員会を開催することを可能とする規定が必要と考えますので、各議員におかれましては、委員会条例の一部改正について、御理解、御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(森本富夫君)  委員長の説明が終わりました。  これから委員長に対する質疑を行います。  質疑はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  質疑なしと認めます。  これで委員長に対する質疑を終わります。  これから、討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  討論なしと認めます。  これから、発委第1号を採決します。  本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。                 (賛成者起立) ○議長(森本富夫君)  起立全員です。  したがって、発委第1号は、原案のとおり可決されました。  以上で、本日の日程は全部終了しました。  お諮りします。  議事の都合によって、明日17日から3日1日までの13日間は、休会としたいと思います。  御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森本富夫君)  異議なしと認めます。  明日17日から3月1日までの13日間は、休会とすることに決定しました。  次の本会議は、3月2日、午前9時30分から開議します。  本日は、これで散会します。  お疲れさまでした。               午後 1時34分  散会  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                       令和3年2月16日                       丹波篠山市議会議長  森 本 富 夫                       丹波篠山市議会議員  大 上 和 則                       丹波篠山市議会議員  小 畠 政 行                       丹波篠山市議会議員  原 田 豊 彦...